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初志貫徹(2)

2年ぐらい、ずっと受験準備を続けてきて、毎月組み分けテストを受けてくると、だいたい自塾での自分の位置というのがわかってきます。

それが偏差値にも表われてきて、だいたいこのくらいだから、このくらいの学校を受験しよう、と決めるのは決して悪くない。

塾が毎月、組み分けテストを繰り返しているのは、それなりに子どもの力を明確にしていくことが受験校を決めるのに必要だからであり、その試験に対して真剣に取り組んでほしいからこそ、クラスの上下動もあり、席もテストで決まったりするわけです。

だからこのデータはある意味、なかなかしっかりと子どもの力をつかんでいると思えます。

しかしながら、一方で、子どもの成長は一定の割合で起こることではない。

例えば4年生や5年生で受験がピンときている子どもはそう多くはない。例えば上のお兄ちゃんが受験して残念だったとか、そういうのを見ていない限りは、まあ、やらされている感が一杯出ている子が少なくないでしょう。

ということは、実際に本気になるとまた違う、という場合もあり得る。

このきっかけとなるのが志望校なのです。

突然、ある学校に惚れてしまう。もう絶対にここに行く。この学校でこの部活に入って、あの制服を着るんだ。そうなると、これは今までの勉強と取り組み方ががらっと変わってくる。

こういう子に過去のデータはあてはまらない。過去だけではない。これから受ける模擬試験だってあてにならない。

その学校の傾向にのみ力が入る部分があるから、そうでないもののデータは悪い。ただ、過去問は良くできたりするわけです。

で、これは本当に個々の問題なのだということです。

つまり、2年ぐらいのデータがしっかりあてはまり、淡々と受験に向いていく子もいれば、「ぜったい入る」と意気込む子もいるわけで、それによって当然データの読み方は違ってくる。

私が第一志望にこだわる理由はいくつかありますが、子どもを本気にする、というのがその一番でしょう。

ただ、決めたからといって、「絶対入る」とならなければ過去のデータ通りかもしれない。

だから少なくとも最初にそこに入りたいと思ってくれたなら、なるべくそれを伸ばしたい、と思うのです。

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