毎日のできごとの反省

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少子化で何が困る。

2019-07-21 17:33:54 | 社会

 少子化というのは本当に困った問題なのだろうか。答えのひとつは中共にある。中共は一人っ子政策をとっている。人口の膨張をふせぐためである。あたりまえだ。人口が際限なく増えたら困るのは当然である。

 いくら科学技術が進んで養える人口が増えようとも、そこには限界がある。一体人口減少を憂う人たちは、どこまで人口が増えたら満足するのか。日本の国土に見合った適正人口があるはずである。それを私はある資料で四千万と書いているのを見たことがある。これは極端にしても、すでに過剰なのは間違いない。

 なぜ日本は少子になったのか。自分の胸に手を当てれば、実は答えは皆知っているのである。逆説的に昔はなぜ子供が多かったのかが答えである。答えは簡単である。避妊技術の問題である。昔でもたくさん子供が欲しくはなかった。そして現在では教育に金も手間もかかる。だから子供は最低限となる。たとえ国からいくら金をもらっても、手間はどうにもならない。第一、2 ~3人もいれば子育ての満足感もある。

  次は結婚観の推移である。昔は大部分が見合い結婚であった。社会だから年頃の男女がいれば年寄りが面倒を見て見合い結婚させてしまうのが当たり前で、当人たちも疑問を持たなかった。疑問を持たないことは幸せである。

 しかし日本の社会は崩壊し会社社会に移行した。近隣への帰属感より会社への帰属感が強くなる。ところがの年寄りのように会社の上司が結婚の面倒を見ることは少ない。すると手段は社内恋愛結婚が主流となる。早い話が、同じ会社の中で自主的に見合いをしているのである。

 そしてテレビや洋画などの普及に伴い、若者は恋愛結婚にあこがれる。だが恋愛などというものは心の病気である。若者に特有な一種の脅迫神経症である。あるいは惚れたり惚れられているに違いないと勝手に思い込む加害妄想ないし被害妄想である。一対の男女が精神病的妄想に陥ったのが恋愛である。

 だから恋愛は青年の特権で、いい年をして恋するなどというのは尋常な神経の持ち主ではない。見合いは日本では本来、健全な結婚システムなのだ。そもそも恋愛結婚などというものは遊牧民族社会に特有な、略奪結婚を基礎にしている。だから西洋には見合いというシステムがないそうな。民族のシステムは民族の必要が開発するものである。

 だから日本人で恋愛結婚などというものをするものはろくでなしである。情におぼれて本来の社会のあり方を忘れたろくでなしである。だが今は親も見合いをすすめない。

 そもそもこの頃は、親が子供の見合い相手をさがせない。しかし本来日本では恋愛結婚は例外なのだから、誰でも恋愛結婚するわけではない。だいいち恋愛をしても結婚するとは限らない。だいたい昔の見合いは即結婚である。恋愛はそうではない。

 自由である。だから結婚率が低下する。夫婦当たりの子供の数が減り結婚する率が減るのだから子供が減るのは当然である。だが以上のような説明を公然としたら袋ただきにあうことは目に見えている。だから誰も本当のことは言えない。

 言えないから対策は減税だとか、報奨金だとか見当違いなことになる。だから効果はない。効果はなくても何かしなければ批判されるから、効果がないと分かっている対策を次々と打ち出す。報奨金や減税は教育費に比べたらすずめの涙にもならない。金を与えて子供を生ませるなどとは人権無視もはなはだしいではないか。

 はなから効果がないことを皆暗黙のうちに知っているから誰も無意味な対策を批判できない。人口減少はいつか止まる。適正人口になったときに必ずとまる。少子化が困るのは人口減少によって人口の年齢構成がいびつになることである。適正人口まで減る過程が問題なのである。

 年金なら少数の若者が多数の年寄りを支えるから困るのである。すると人口が適正になって安定すれば支障はなくなる。ものごとは変化があるから困るのである。江戸時代のような変化のない安定社会は永続できる。だが日本は世界に門戸を開いた途端に、社会に変化を起こすことになったために支障をきたしている。

 だから現在なすべきは少子化対策ではなく、変化に耐える方法を考えることである。例えば年寄りになればどんなに収入があってもためた年金はもらえる。高齢の政治家でうん千万円の収入があるのに、一方で90万円の年金だけをもらっていると所得番付の発表があった。

 この90万円は無収入の人には大切だが、この政治家には何の意味もない。高収入の年寄りに年金はいらない。彼らには税金だと思ってもらって、年金を受ける権利を放棄してもらうのである。例えばの話である。

 とにかく少子化は止まらない、日本の人口は過剰であると自覚することが必要である。夫婦当たりの子供の数が少ないのも、若者が結婚したがらないのも天が仕組んだものである。

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