NIKKOR-O 2.1cm F4 について色々と書いてきましたが、今回は番外編。
お借りしたカメラとレンズ。レンズについては「NIKKOR-O 2.1cm F4 にまつわる由無し事」として書いてきましたが、番外編はボディー。
但し書きとしては、私が借りたボディーはその貸してくださった方のお知り合いの新聞社の方からの譲渡品であるという事です。
ボディーはSPというモデルですが、まずは正面から。私のボディーは上で、フィート表示です。下のボディーが借りた物ですがメートル表示です。それとセルフタイマーのレバーのデザインが異なります。
上から見たもの。上にあるのが借りたボディーです。パッと見て分かるのはシャッターダイヤル、巻上げレバー、フィルムカウンターのカバーのデザイン等が異なっています。
もう一枚。
底蓋。下にあるのが借りものです。
感度のダイヤル部のアップ。右が借り物で10から400まで、左の私のボディーは25から1600まであります。
借りたボディーの巻上げレバー。
私のボディーの巻上げレバー。
年代的には合っているような気もしますが、ボディーと底蓋?フィルムバックとのヤれ具合が異なるのが気になります。
パテントナンバー、ユーティリティー・モデルナンバーが刻まれています。
シャッター幕がチタン製です。
レンズ正面から、左が借り物のレンズです。見えませんがロックレバーの位置が3時のところになるように置いたものです。銘板の位置が揃っていません。
1:4が12時に来るように揃えて撮影したものです。
レンズをカメラに装着して無限遠にセットしたもの。右が私のでメートル、左が借り物でフィート表示です。
右のメートルのものは5(メートル)の数字が赤くなっていますが、フィートのものの15は特に何もありません。今まで見てきたレンズにこうした赤い文字を見た記憶が無いのですが・・・前の所有者が自分で入れたのでしょうか?
フィート表示のレンズにはLENS MADE IN JAPAN PAT. PEND.の刻印があり、輸出ものであることが窺われます。メートル表示のレンズにはこの刻印はありません。
リアキャップ。これは私のですが、3L 3Wの文字が見えます。
フロントキャップの表。
フロントキャップの裏側。こんなところにもPAT. PENDINGの文字があり、こちらも輸出ものであることが窺われます。ずっとこのレンズと一緒だったのでしょう。
考察
と言う程のものではないですが・・・借りたほうのボディーは全体のデザインやチタン幕のシャッターから再生産ボディーだと思われます。そして(ですが?)理由は分かりませんがSPには無用と思われる、Tと1000の間に銀色のピンがあるシャッターダイヤルがセットされています。それともなんでもないボディーにニコンFのパーツを取り付けたのか・・・元の所有者が新聞社に勤めていたというのがそれを可能にしそうです。これを貸してくださった方の話では改造品だとのことですが・・・それと、裏蓋もボディーとヤれ具合が違うので別物かなぁ?と
その昔、報道関係には色々と改造を施してきた経緯があるので、オリジナルとはなんぞや? ではあるのですが、それも含めて色々と想像を巡らすのはとても楽しいです。貴重なボディーとレンズを貸してくださいまして、大変ありがとうございました。