6丁目のつぶやき

歩く、登る、耕す、聴く、造る、採る、乗る、見る、の写真ブログ徒然草

薬師寺

2007-11-26 | 建築
西岡常一著「木に学べ」が小生の愛読書 法隆寺や薬師寺の棟梁だが 
おしくも平成7年に亡くなった

宮大工だから社寺建築以外はやらない
仏に仕える身は儲けてはいけない
仕事のないときは畑を耕して生活した聖人君子だ

若い頃、東塔は何度も見学したが
棟梁によって再建した西塔は初めて
奈良に来たなら何はなくとも
憧れの薬師寺を拝見しなくては

東塔 数度の災害と兵火に見舞われたがこの塔のみ残った 
法隆寺と並んで1300年の木造建築だ 
樹齢1300年以上の檜を使ったから現在までもったと西岡先生は言っていた
後ろの回廊は現代に復元したもので様子がすっかり変わっていた

西塔 基壇が東塔より一尺高くなっており、500年後ぐらいに
沈んで東塔と同じ高さになるんだと 
樹齢1300年の檜は残念ながら日本には
無くなって台湾で見つけてきた代物 棟梁の意気込みが伝わる
三層裳こしに連子窓がついて創建当時に復元され
新しくきらびやかではあるが何故か魂が篭っているようで
東塔より感じるものが多いのは身びいきか 


金堂 これも再建されたものだが西沢先生は
本尊を守るのにコンクリート、防火シャッターを
つけるつけないの大論争したそうだ
コンクリートなど300年しか持たないのにねぇ

若い坊さんが「人間はおごり、怒り、ねたみを持っている
この三つを持たないようになれれば仏様になれるから精進しよう」 と
熱っぽく笑わせながら説いていた 
コメント
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