6丁目のつぶやき

歩く、登る、耕す、聴く、造る、採る、乗る、見る、の写真ブログ徒然草

夢を運ぶショーケース

2020-03-28 | 回想
遊び道具が何も無い小学生の頃
デパートの鉄道模型売り場へ行き
ショーケースの中に陳列してある
高価な鉄道模型を見る事が
なによりも好きで興味があった
 
もちろん買うことも
手に取ることも出来ず
ただ眺めているだけであったが・・・・
 
デパート特有の香りが漂うなかで
BGMが流れ
ショウケースに額をくっつけて
実物に忠実な小さな模型を
観るだけで
夢が膨らんだ
 
車窓から、遠くの山々、田園風景
そして電信柱が次々に行き過ぎ
線路の継ぎ目のガタンガタン音が
頭をよぎり
もはや車中のひとである
 
模型の精密さと精度は
旅をしている気分を想起させ
いつしか必ず買いたいと
夢にまでみて
35歳ぐらいまでは
ショーケースの前をウロウロするだけで
高値の花だった
 
 
二人の子供が小学生になったころ
デパートへ行くなら鉄道模型と
かみさんそっちのけで
子供とショウケースの前で
夢を膨らませた

子供は 
Nゲージの分厚い模型カタログを
何度も何度もめくり
小遣いをため
次はあれを買ういやこれだと・・・
迷いながら
都度買い集めていた
 
 
私も高価なモター付き機関車を
奮発して買っていった
 
胸に響くD-51蒸気機関車
重量感あるEF-57型電気機関車
EF-15型電気機関車
非電化区間を走るDD51型ジーゼル機関車
数々の客車 物流を担った貨車 
タンク車 線路 高架線 切替え装置 制御機器 信号 橋梁 駅舎等々の
アクセサリーパーツを買い集め
それが積もり積もって
大変な数になり
レールを敷けば
一部屋占領てな具合になった
 
 
やがて子供達も大きくなり
見向きもしなくなり
段ボール箱の中でパーツが
無造作に眠っていた
 
 
ほこりが付着して
清掃するたびに部品が壊れ
捨てるには
惜しいし
ご覧の様な900×650×300の
ガラスケースを買い求め
収納する結果になった
 
 
今や5人の孫達が来ると
私の部屋に鎮座するショーケースを
じっと眺め
走らせて欲しいと哀願され
仕方なく半日かけてセットはするが
ようやく走らせれば
小さな手を列車にふれたり
スピードを出しすぎ脱線の連続
挙句思う様にならず壊される始末
大事大事と
また格納する結果になるのだが・・・
 
今や部屋の片隅で邪魔物扱い
手垢の付いたガラスケースの中身は
壊れたパーツの数々を含め
無造作に置かれ
あの夢を運んだ興奮はどこへやら
寂しく眺めてる今日この頃だ
 
 
デパートへは数十年行っていないが
鉄道模型を陳列している店が
少ないようで・・・・
 
これも時代のなせる業か
ロマンの場が次第になくなり
情緒が消えた
昔は良かったなぁ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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国鉄時代の二色シグナル信号表示機

2020-03-24 | 旅行

鉄道マニアではないが
実際に使用していた
手持ち二色シグナル信号表示器を
手に入れたときは
鉄道員になった様な自分がいて
心は舞い上がっていた

濃紺のホーロー鋼板ででき
ちょっと重いが耐久性抜群
本体のエナメル色と白い反射板が
何とも言えない対比で
当時はカンテラを内部に入れて
駅員が持ち歩いていた様だが
足元部分で鉄板が錆び
グラグラしてきた

分解して裸電球を内部に入れ
室内の照明に活用して点灯させ
悦に入っていたが・・・

 

 

 


 

夜間にホームの端で国鉄職員が
紺色の詰襟作業服を着て
青赤灯の上下にかざす汽笛が
闇夜に遠く響き
列車がゆっくり消えて行く
 
まさに落ち葉の舞い散る停車場
いや
柱の影でじっと密かに見送る人の
物悲しい哀愁感が
このシグナル信号器にはある
それを手に入れてご満悦だ
 

次第に
鉄道をこよなく愛する様になり
そこにはいろいろな人生があると
カメラを持って
乗り鉄、撮り鉄で
旅情を満喫するようになった
 
今は
新幹線が幅を利かせて一足飛び

情緒などどこ吹く風

昔の様な窓をあげて駅弁を味会う
旅感覚は望めない
ローカル線は一両編成と
本数も少なく
寂しい限り
 
芭蕉も
 旅に病で 夢は枯野を 駆け巡る
 
と詠んでいるが
夢も無くなったような気がする
 
早く新型コロナウイルスが終結し
ゆっくりした旅に出たいものだ

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静まりかえった藻岩山スキー場

2020-03-20 | 風景

青空が厚い雲の合間から覗く
定山渓方面は薄暗く
みぞれ雪が降っているようだ

時折冷たい風に乗って
小雪が舞い散る

そんな状況でも
毎日ノルマ1万歩前後と決め
歩かなければと
今日は重い一眼レフカメラは持たずに
家を出た

何処へ行こうかと坂道を
歩き出したら
藻岩山の山頂が見え
次第に天候も良くなり
そうだ藻岩山方面だと・・・
 
 
 
藻岩山スキー場のリフトは
昨日動いていなかったので
スキー場を途中まで
登ってみようと
次第にやる気が出てきた
 
リフトは動いて今日は営業していた
 
ゲレンデは子供達が
数人滑っているだけで
人気はなくスキー場らしくない
 
 
ゲレンデ内のスピーカーから
いつもの音楽は放送されず
太陽は燦々と輝き微風が流れ
静かでまことに穏やかだ
 
 
普通の雪靴なので時々ツボ足になる
スノーシューがあったらと
思いながら
ゲレンデの端を
ハアハアと喘ぎ
時々立ち止まっては登る
 
 
汗が出てきたがタオルは無い
唯の散歩と軽く考え
歩き出したのがあまかった
 
 
後悔しながら
額の汗を手でふり落とし
鼻水をしゃくり上げ
腰にヤッケを巻き付け
また登り始めた
 
見上げればトンビが
悠々と風にのり
気持ちよさそうに
行ったり来たり舞っていた
 
 
 
手袋を脱ぎ
スマホで眼下の
我が街全体を眺めながら撮る
 
 
遠く日高山脈、恵庭山、漁山、空沼岳、札幌岳
近くは八剣山、砥石山
が一望でき
昔すべて踏破した思い出が頭をよぎる

初春の風を思い切り吸って
心はスカッと晴れやか
新型コロナを忘れ
久しぶりの登山気分
ハイ状態になり
どんどん登る
 
 
途中で監視員の人が追いかけてきて
ゲレンデ内は
通行不可と注意され
頭を下げゲレンデの端を引き返す
 
万歩計は1万歩を超えて
家路までまた一万歩
今日のノルマは明日の分まで達成
 
ヤッタァ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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我が団地付近の住宅ウォッチ

2020-03-17 | 建築

30代に転勤で
千歳から札幌へ向かう
車窓から見た住宅は
平なカラー鉄板葺屋根が
なぜか単調だなぁと
第一印象に思った

これは落雪により
積雪の堆積場所を取るので
屋根に積もらせておく
都市部の風景かと・・・
 
本州で見かける
瓦葺切妻屋根がなくなり
住宅が箱型になって
表情がなくなるようだ
 無落雪工法の結果である
 
借金で建てた我が家も敷地が狭く
落雪を考えるとフラットルーフに
せざるを得なく
表情をつけるのにどうしようかと
土地選びから始め
敷地に変化がある傾斜地を選び
窓の形態や外壁の材料を
検討した経緯がある
 
 
数十年住んだ家で
愛着もあるが
敷地が狭く窮屈だ
ましてや
新型コロナウイルスのため
外出できず息が詰まりそうだ
 
これでは筋力が衰えると
散歩がてら藻岩山の傾斜地住宅を
カメラを持って
ウオッチした結果驚いた
 
 
新しい住宅があちこち建ち
単調なフラットルーフが見られず
しかも住んでいる人の生活が
その形から想像でき
明らかに建築士が関与してるなと・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私も建築士の端くれで
及ばずながら豊かな空間造りに
貢献しようと若いころ励んだ者だが
これらの斬新な住宅を観ると
今の若い人達は
頑張っているなぁと・・・
 
建主も昭和から平成へと
考え方住まい方が変わり
建築士も
街並みの景観も考えながら
住む人本位で
プランを模索し
住む人の生き様がわかるようで
嬉しくなった
 
アーキテクト万歳
 
 
 
 
 
 
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真駒内公園散歩による発見

2020-03-13 | 日常

新型コロナウィルスで
いつも通って筋トレやヨガを
やっていた体育館は休館

好きなプールは民間のため
営業はしているようだが
何故か混んでいるとの事で
感染が心配になり
自宅待機が続く
 
何もしなければ
筋力が落ちると万歩計を
腕につけて
近所の真駒内公園まで歩く事が
日課になった
 
万歩計は
優に1万歩を超えて汗をかき
考え様にはよっては
施設に通うより
屋外で新鮮な空気を思い切り吸い込み
自然を相手に健康的で
物は考え様だ
 
しかも毎日毎日歩く事により
見えてなかった事が
見えるようになり新しい発見が
新鮮だ
 
公園内に設置してある数々の彫刻
屋外競技場の
自然に溶け合ったデザイン
いくつもの屋根付きの休憩所
数々のベンチ
三箇所もあるトイレ
驚く様な大きく太い大木
野鳥の宝庫
養殖所を兼ね札幌の水生生物を飼育展示
するさけ科学館
スケートリンクのあるアイスアリーナ
公園外の豊平川、雪捨て場、原生林
 
 
 
 
 
 
 
小さな子供が広い雪原で
思い切り遊び
老人夫婦の犬を連れての散歩
全員ストックでバッチを
つけての集団歩行
 
 
 
 
 
エトセトラ
 
いずれにせよ
早く新型コロナウイルスが
終焉してもとの生活に戻れる様
手洗いを徹底して
沈滞ムードを消すべく
自宅で暖炉を囲んで
ショパンの夜想曲でも聴いて
飲むしか無いか
 
グビイグビイ
 
 
 
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黄昏時の真駒内公園

2020-03-10 | 風景

黄昏時の真駒内公園も
今や新型コロナウィルスで
人は数えるだけ
犬の散歩や雪上マラソンぐらいです

誰が作ったか雪だるまが
雪原にあちこちで佇む
多分子供達が臨時休校で
学校へ行けず公園に遊びに
来た結果なのだろうか
 
 
なだらかな雪原の起伏の中で
白樺樹林と雪だるまに
夕陽があたる
温かーい黄昏時の
心の風景である
 
 
 
 
その風景に魅せられ周囲を周れば
万歩計は1万歩を超え
いつしか
太陽が山の彼方へ沈み始めた
 
 
 
 
 
イヤホーンで聞く
バッハの無伴奏チェロは
難聴気味の耳にも心地よく聞こえ
充実感が胸一杯になって
人恋しくなり
ゆっくり家路についた
 
 
黄昏人生もいいものだと・・・・
 
 
 
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音色の好きな尺八

2020-03-05 | 日常

新型コロナウイルスで外出出来ず
家で健康器具をフル活用して
体力保持に努めているが
飽きが来て長続きしない

窓の向こうには
野鳥が餌台に群がるが
溶け始めた雪に散らばる
落ちた実をつっつく姿に
鳥インフルでは無いよねぇと・・・
 
 
退屈な時を過ごして
音楽でも聴こうと
日本的な音色がたまらなく好きな
尺八のレコードをかけてみたが
耳が遠くなり
何故か響かない
 
 
 
昔習った尺八を
吹いてみようと
押入れから引っ張り出し
さわって思い出ボロボロ・・・
 
 
吹いてはみたが
指の押さえがままならず
息も続かず
 
 
 
ロツレチハの音階表楽譜は
すっかり忘れ
一からやり直し
 
このぶんでは先が長く
新型コロナウィルスと同じく
み通し暗いなぁ
 
いや暗いのは間違い無いだろうなぁ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
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緊急事態宣言を受けて

2020-03-02 | 日常

新型コロナウィルスで北海道知事が
休日に外出を控えて欲しいと
緊急事態宣言を出しました

命が大切を考えると
法的根拠などないと・・・

クラスターによる感染拡大が
全道に広まりだし
最小限にするための措置と言うことで
他に先駆けて
北海道をモデル地区として行いました
 
 
一方
首相の緊急会見がおこなわれ
集団感染を避けるため
小中高学校の臨時休校を春休みまで
断腸の思いで
要請しましたが
一番抵抗力無い
高齢者対策がない様な・・・
 
陰性だったが陽性になる再燃問題
検査体制の縦割行政その不備
治療の見通しも無く
政府の二転三転の説明
暗中模索で具体策なし
 
パンデミック(爆発感染)とか
記録的な世界同時株安
世の中パニック状態です
 
手洗い、熱湯消毒、換気、外出しない事等々
個人でできることを
デマに惑わされず
正しい情報に基づいて
当面やるしか無いと覚悟しました
 
外へ出ないで自宅で何をするか
やはり体を動かさなくてはと
ほこりにまみれた
バーベル、脚伸ばし、ぶら下がり機
ウオーキー、ヨガマット、ローラー
等々
みんな3日坊主だった健康器具を揃えて
自宅から出られないならと
ハァハァ言って試みるが
根気が出ず
長続きしない
 
 
 
 
 
それでも
汗をかきシャワーを浴びれば
まず一杯
睡眠、食事こちらはバッチリです
 
テレビを点ければ
新型コロナウイルス関連ばかりで
見飽きて見る気にならず
読書も長続きせず
むなしく寂しい
 
よく考えてみたら
それは仲間に会えない事だと・・・
 
人間は一人では生きていけない
ことの証か?
 
窓から外を眺めれば
お天気最高なのに
遠くの交差点は車がいつもより少なく
信号が点滅するだけ

電話やメールに頼らない
直接会って会話することの
大切さを思い知らされました
 
万歩計は700歩弱
体が鈍るなぁ
 
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