旭岳の渓流

旭岳温泉の朝6時
氷点下ー4℃
シャッターを切る手も凍り付く
朝霧立ち込める旭岳の渓流

石狩灯台

石狩川河口の中洲に
鉄骨で立つ石狩灯台へ行った

まだ残雪があり
いかにも北海道らしい広々とした
風景に赤白の色彩が印象的だ

石狩河口

源流は大雪山系の数々の川より集まって
石狩湾にそそぐ日本で第3位の石狩川
その石狩河口は平らで広く湿地、沼地、砂地
其れに草木が茂る
大河の広陵とした風景は
見ているだけで
都会のストレスから解放される

トンビの舞い

ともかく威厳があって美しい
モエレ山頂（62ｍ）から見下ろすトンビは
2ｍは超える大きな翼で
大空を羽ばたかず尾羽だけで
気流に乗って
自由に風まかせ流麗に舞う
威風堂々と
見ているだけで吸い込まれる




しばらくぼ～としてトンビの舞を見ていたが
そこは猛禽類
目が合って恐怖感が走った

雪解けのモエレ沼公園

札幌市のゴミを堆積して造った公園
イサムノグチのデザインによる
アート的なモエレ沼公園は
どこか肩がこるような不思議な光景だが
人工山、沼、川、ピラミッドの建物、と
四季それずれの表情が豊かだ

ガラス張りの三角ピラミッドの中は
外の雪景色を観ながら
日差しを浴びて気持ち良い

バルコニーからの暁の空

朝5時ちょっと過ぎ
目が覚めれば窓の外は白み始めた
バルコニーから暁の空は
空ろうろうとして
春の息吹

函館朝市

午前九時
函館朝市は大きな声の
闊歩する外人客でごった返し
売手のおじさんは手振り手真似で勧めていたが商売はすっかり駄目みたい
地元の人は見当たらない

春だ

日に溶けて淡雪流れる
温かき野に満る香り
浅くのみ春はかすみて
麦の色わずかに青し
藤村の詩など唱して雪解けが眩しい
春近し

大沼駒ヶ岳

大沼駒ケ岳
この山は四季を通していつでも
どこから見ても秀麗だ
槍のように真白く天に突き出た剣が峰の頂きは
春の陽射しを浴びて青空を刺していた


まだ結氷している湖面は
ところどころうるんで 陽光をはねて眩しい
陽に融けて泡雪流る

素晴らしい景色に感謝、感激早速、
スマホの壁紙にして自己満足

湯の川温泉

函館出張で時間を持て余した時
湯の川温泉で入浴して
空港で生ビールを飲み
赤い顔して搭乗した事が度々あった
あれから数十年
湯の川温泉も湯量が少なくなった様で
聞くところによると
湯水位が地下12mも下がったそうだ
塩化物泉で
今ブームの足湯などもでき
観光に躍起だが？

温泉街の道端にニシンの一夜干しがやけに寂しかった

五稜郭の函館奉行所

函館奉行所は
江戸時代、能代から材料を加工して船で運び
函館山山麓に造ったが外国艦船からの攻撃を防ぐため五稜郭へ移転
維新後札幌へ官庁が移ったため解体したと
以前、五稜郭公園を観た時には
奉行所は無く更地だったので納得した

平成になって
当時の写真で忠実に復元したこの施設は
威厳に満ちた造りで
当時の大工さんの精緻な仕事が良くわかる
まだ樹の香りが心地よく
本物は魂を呼び起こす
明治維新前後の歴史を昨日の様に想えた

五稜郭公園

雲のあいだから時々陽が差し
今にも雨が降りそうで
横津岳からの北風が
五稜郭公園の広大な
芝を小さく揺らしていた
新芽にはまだ早い
無数の老木桜の枝が
何本か折れて樹芯を白くさらして痛ましい
桜はまだかいな
新装のタワーから見下ろす
五万四千坪の五稜郭全貌は
幾何学模様そのもの
日本の城にはないたたずまいで
西洋式はねぇ
折しも巨体の飛行機がぽっかり
轟音をたて
空港へ降りて行った

エドウィン・ダン記念館(旧真駒内種畜場庁舎）

真駒内公園も含めこの辺一体は
真駒内種畜場の牧場だったそうだ
札幌冬季五輪でまったく様変わり
このエドウィン・ダン記念館も現在の場所へ
移築したものだそうだ
モスグリーンの屋根に新雪が積もり
薄いピンクの下見板がいかにもアメリカンスタイルで
内地仕様の屯田兵住宅と月とすっぽん
明治の時代に文化の違いを見せつけたのでは

煉瓦の煙突と小屋根のトップライトに表情があり
可愛らしい

記念館脇公園の中央にエドウィン・ダンの像がぽつんとあるが
腕が太く牧場開発、やる気充分な構え

牧場の柵も西部劇に出てくる風情ある
立派なものだ

除雪堆積場の小山

今年は例年になく大雪だった
高温が続きこれで終わりと思ったら
また積もった
豊平川の除雪堆積場の小山も例年以上に
堆積していたがそこはやはり３月


春の陽ざしが日和風とともに
新雪に反射して眩しく
雪解け水が清く青く冷たさそうに
静かに流れていた

札幌時計台

日本三大がっかり名所施設のひとつが
札幌時計台だそうだ
確かに広大な北海道イメージに夢を膨らまして訪れる旅行者は
突然
立ち並ぶオフィスの谷間に窮屈そうに
淡いブルーのペンキ仕上げの外観
しかも時計塔が大きくプロポーションが合わない
がっかりすること間違いなし

大きな声でわめいている
中国の観光客にはわかんねぇだろうな


毎日この音色の下で仕事をして追いまくられていた者としては
石原裕次郎の
　　「時計台の～下で逢ってぇ～
　　　　　・・・・・・・
　　　　　・・・・・・・
　　　　　私だけの心の町」
なんだよね

２０１５年３月２日
時折吹雪の中
クァ~ンクァ~ンとさみしそうに明治の鐘が弱弱しく
寒く響かせていたが
そのメカは小石を箱に詰めたおもりで
週２回人力で巻きあげる
デジタルでないわかりやすさが親近感を覚える