建築強度不足はまだ他にあるなと思っていたら
やはり出てきた おまけに談合についてもだ
この二つは底辺で繫がっていると感じた
談合は業界の掟で業者が多すぎるので
順番制にして利益を分かち合う
謂わば皆で平和になろうとの共産的な思想だ
スーパーゼネコンが一昨年の12月談合決別したのは
公共工事は少なくなり、社会の目が厳しくなり
もし発覚したら社会的信用をなくし、会社の存続に関るからだ
談合を止めれば、以前のように甘い汁は吸えなくなり、
低コストにして勝たなければ弱肉強食の時代は生き残れない
勝つためにはコストダウン策が至上命令なのだ
設計までコスト削減が義務付けられる
本来、設計作業はエンドユザーのためにあるべきものだが
設計者も大勢いて生き残るためには、
きれいごとばかり言ってはいられない
最低限の建築基準法をクリアーするため
あの手この手で日夜励んでいるのである
(もちろん計算書改竄などは論外だが)
審査側建築家も専門的な技術力は、百戦錬磨の民間の設計者には勝てず
民間構造設計者に教えてもらう始末
そんなことだから問題が発生しても
外注して半年もかかり消費者不在の現実だ
願わくばこの種の事件はこれで終わりと考えたいが
まだまだ氷山の一角だろう
要はあまりに業者も建築家も多数で、また倫理観も不足し
過当競争の結果、ローコストを追求し、粗悪品を世の中に排出し
当然しかるべきしておきたと思わざる終えない
業者は生き残っていけず自然淘汰されるでしょうが、
建築家は猫も杓子も輩出することなく(粗製乱造だ)
真に的確な人に資格を与えるよう
厳しく絞って、いま少しハードルを高くできないものか?