室蘭の南部藩陣屋跡は
前から見たいと機会を探っていたが
今回北黄金貝塚からの帰り道
国道に標識を見つけ
あわててハンドルを切った
高速道路の橋桁下を潜れば
直ぐに室蘭市民族資料館(トンテン館)があり
正倉院を模しての校倉造りは
鉄を使って室蘭らしい
室蘭は鉄の町と言われる所以か・・・
資料館は明治以降の歴史資料を
収集展示していたが人はいない
館員が我々のためにわざわざ
照明を点けてくれたが
陣屋の資料はないとの事
身近な生活の
蓄音機、手回しミシン、農耕器具等々
わかりやすく収納展示され
しばし幼少期を思い巡らせたが
肝心の南部藩陣屋資料は無く
あてが外れ
陣屋は何処かと聞けは
資料館の後方にあり
歩いて5分ぐらいとのこと
私にとっては
トンテン館がちんぷん館だった
そのトンテン館を出て山道を登れば
史跡モロラン陣屋跡と立派な碑があった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/68/a146b8e5761282381bd29dda8316e24e.jpg)
幕末に幕府から命じられた
南部藩が蝦夷警備のため
山を削り平地にして築造
土塁が囲む見晴らしの良い陣屋跡で
外国船からの港の警護にあたり
13年間駐屯したが廃塁となる
今はその土塁とお堀が残り
陣屋には柱のあった基礎玉石が
規則正しく残り当時の家屋を
想像するしかない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ef/d73050c530792927260ba11ffacd1bfb.jpg)
駐屯した藩士が
堀の外に故郷の杉を植え
今や大木となり
陣屋を覆っていた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/20/8e883adbdc25a216d1f2b9d54efb1314.jpg)
北海道には無い景色が
ここにはあり
藩士の寒さを凌いだ生活は厳しかった筈と
哀愁感が漂っていた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/af/7b0abffe7ea617bca3a71258f6944b69.jpg)