旧国鉄岩内駅の跡地に
岩内出身の木田金次郎美術館が
建っている
円筒形と箱型の建物の玄関先に
紫と白い花を咲かせたライラックの
香りを一面に放ち良い気分で
我々を招き入れた
ターンテーブルと蒸気機関車の
イメージで造られたこの美術館
1階から2階まで展示室で
吹抜けがあって天井が高く
木田金次郎の風景画、静物画
そして岩内絵画教室展へと
動線が自然に導かれる
風景画で『岩内山』の煌めく太陽
『夏の岩内港』の青い海の色
亡くなる直後の『薔薇』が印象的だった
洞爺丸沈没時の台風で岩内も
大火で中心部が全て焼き尽くされ
木田金次郎の絵も1500点余消失
それからまた描き始めた
今年生誕130年だそうだ
有島武郎との交際もあり
岩内で生涯過ごした木田金次郎
集中して見て精神的に疲れ
息抜きに屋上に出れば
周囲360度の展望台
遥かな海、港、残雪の岩内岳連邦
青い空、心地良い微風に気持ちは洗われ
スカッとする