褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 21グラム(2003) タイトルは軽すぎますが・・・

2013年07月12日 | 映画(数字、アルファベット)
 俺の部屋の掃除をして、集めた埃が全部で21グラムだったら、それは重いのか軽いのか?実はタイトルの21グラムの意味するところは、人間が死んだ時に21グラム軽くなる?らしいということが由来になっている。死んだ時に抜け出る魂の重さが21グラムということらしいが、タイトルの軽さに反して、ストーリーは恐ろしいぐらいにヘビーだ。
 笑い、アクションなど楽しい娯楽要素は全くのゼロ。よってノーテンキな映画を観たい人には全くお勧めできない映画が今回紹介する21グラムだ。

 この映画のテーマはズバリ心臓心臓移植を切っ掛けに、本来出会うはずのない3人(ショーン・ペンベニチオ・デル・トロナオミ・ワッツ)の運命が絡みだし、衝撃的な結末を迎えて、観ている我々は命の重さを痛感?する仕掛けだ。後味の悪さは俺が観た全ての映画の中でもトップクラス級。とことん苦しみ、悩み、もがき続ける3人の様子を観て、多くの人は絶望感に打ちのめされるだろう。

 さて、一つの心臓によって、まるで呼応するように3人が呼び寄せられるストーリーとは如何なるものか。
 余命一ヶ月を宣告され、心臓のドナーを待つ身のポール(ショーン・ペン)。旦那と娘2人と幸せに暮らしていたクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。前科者でありながも、信仰心だけを生きがいに奥さんと2人の子供と暮らしていたジャック(ベニチオ・デル・トロ)。
 まるで顔見知りでも何でもない3人だったが、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)がクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)の旦那と娘2人をひき殺してしまう。
 その後、ポール(ショーン・ペン)はクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)の旦那の心臓移植を受けることができてメデタシメデタシ、と終わるわけが無い。3人の運命が絡み、そして3人が出合った時に衝撃的結末が・・・

 実はこの映画はストーリー構成が凝っていて、時系列や場所がアッチコッチに飛びまくる。かつてクエンティン・タランティーノ監督が撮ったパルプ・フィクションをイメージすれば良いだろう。
 しかし、パルプ・フィクションは最後はオチが決まったが、本作においては単に話がわかり難くなっただけのように思ったのは俺だけか?まあ、監督の趣味だからと言われてみれば、それまでだが。

 ハッキリ言ってストーリー展開は、何だかワザと悪い方に自分から転がってるんじゃないの?と思えなくも無いが、一つの命が去れば、また新しい命が生まれてくる。そんな当たり前のことに改めて気付かせてくれる21グラムは、絶望の中にも薄暗くとも淡い希望の光を見ることができる映画です

21グラム [DVD]
ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
東北新社


21グラム Blu-ray
ショーン・ペン,ナオミ・ワッツ,ベニチオ・デル・トロ,シャルロット・ゲンズブール,メリッサ・レオ
TCエンタテインメント


 監督はメキシコの俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。日本からも役所広司、菊池凛子が出演していたバベルで有名か。しかし、この監督のお勧めはアモーレス・ペロス。特に犬好きにはお勧め中のお勧め。気のせいかもしれませんが、けっこう犬が死ぬシーンが多かったような・・・。他にバビエル・バルデム主演のBIUTIFUL ビューティフルは父が子供を想う気持ちに感動します。

 実はこの映画は演技派3人の競演が見物ですが、けっこう脇役も豪華。
 まずはショーン・ペン。現在のハリウッドを代表する名優。今となっては昔マドンナと結婚していたことなんか忘れてしまいそうになります。この人のお勧めは1本だけ挙げるとなると、やっぱりクリント・イーストウッド監督のミスティック・リバーです。

 演技派女優としても立場を確立しているのがナオミ・ワッツ。個人的にはドストライクで大好きな女優さん。この人のお勧めはユアン・マクレガー競演のステイ。他にデヴィッド・リンチ監督のマルホランド・ドライブは僕には意味がハア~?でしたが、彼女の魅力は堪能できます。

 ちょっとボッ~とした目が印象的なベニチオ・デル・トロ。この人のお勧めはスサンネ・ビア監督、ハル・ベリー共演の悲しみが乾くまでがお勧め。他にスティーブン・ソダーバーグ監督、マイケル・ダグラス競演のトラフィックがお勧め。

 他にもフランスの女優のシャルロット・ゲンズブール。僕と同じ年齢で子役の時から活躍していますが、本当に今まで頑張ってる。この人のお勧めはラース・フォン・トリアー監督のメランコリア。チョイと鬱病気味の人の方が楽しめるかもしれません。

 他にメリッサ・レオが出演していました。この人のお勧めはザ・ファイターでの母親役が印象的です。

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