glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

リンス氏の講演

2018-12-20 16:49:36 | エスペラント

 12月19日エスペラントの音読を'La nanoj en domo kun granda zelkovo' ザメンホフ祭でもらったリンス氏の講演要旨 'Antaux cent jaroj: esperoj pri nova monndo'に変更する。物語はいつでも読めるけれど運動とか歴史とかに関する話に接することは少ない。読み返し、講演内容を確認することは私にとっても有用ですし、参加しなかった友人にはもっと刺激になるような気がするので!  私たちは近況とかいろいろ駄弁ることが多いので全部読み切れなかった。26日いつもはお休みにするところですが残りを読むことにしました。

   読んだか所の覚書:第一次世界大戦は世界を揺るがし激しく変化させた。1914年以前、平和主義師子王は全く弱いというわけだはなく非常に楽観的であった。パリのエッフェル塔に象徴されるパリ万博の時にエスペラントは注目され平和主義者達に支持された。  エスペランティスト達は文化的な国際主義に協力していた。例えば1911年ロンドンで開かれた第一回世界人種会議にザメンホフは‵人種と国際語´(Gentoj kaj Lingvo Internacia ザメンホフ全集P.345)という研究論文を提出した。歴史的に最も重要なのはこの会議が人種差別と植民地主義に反対する国際的宣言をしたことです。この会議が人権宣言を受け入れたということは全く先駆的な成果でした。

  1914年(第一次世界大戦)国際主義は壊滅的な打撃を受けました。しかし大戦後その芽は再び発展し安全な平和のある世界を作ろうと呼びかけます。新しい世界秩序の構想をアメリカの大統領ウッドウ・ウイルソン(国際連盟創設に尽力した第28代アメリカ大統領ノーベル平和賞受賞)が広めようとします。ヘクター・ホドラーとエドモンド・プリバーはエスペランティストとして彼を支えました。ホドラーは論説で、プリバーは行動で。

 ホドラーは平和主義者たちが大衆をあまり指導しないことを批判しました。ある者たちが幻滅し、またある者たちが民族主義に回帰しましたが、ホドラーは国際連盟が持つ素晴らしい役割を説く努力をし、楽観的でした。ホドラーは(参加する)政府の数を数えるなと助言しました。ホドラーは平和主義達が見落としている平和主義者の団体による表面的な純粋に法律家的問題を広めること狙っていました。そして様々な国に所属する人たちの個人的関係を多くすることの必要性を強調しました。

 ポーランドの独立を長期間にわたって支持いていたプリバーへの評価がホドラーの論文を補完しました。1916年ホドラーはローザンヌで開かれた 多民族による第三回会議(?:Tri aKonferenco de Naciecoj)に参加ししました。プリバーは1918年不幸な人々の権利に対する燃えるような支持を表明しました。彼はその場にいた東ヨーロッパの国家(たち)を歓迎しましたが、新しい論争に反対すると付け加え、また国家(たち)は憎しに基ずく愛国主義を行わなみいようにと完全にザメンフ的助言を付け加えました。

 今日私たちはよくわかっています、ウイルソンの弁明が民族自己決定のためという素晴らしい意図があったにもかかわらずどれほどの害をもたらしたか。

 1915年の’Alvoko al deplomatoj' (ザメンホフ全集:p.353)の中で要求した、政治家はヨーロッパ地図を単につくろったり作り直したりする以上のことをせよというザメンホフの要求は称賛に値します。これは現代的民主主義に対するふさわしい助言であったのですが全く無視されました。

 プリバーは植民地で忘れ去られた人々、あるいは現地民といわれる人の権利を守る国際委員会創設に協力しました。国際連盟におけるプリバーの働きはエスペラント運動にとって良い機会となりました。1920年学校におけるエスペラント教育を歓迎するという計画が提案されました。この陣営に有名なアジア人やヨーロッパ以外の人々が加わりました。フランス人はフランス語には国際的使命があると考えていました。

 フランスの強い憎悪によってエスペラントの採用は拒否されました。国際連盟事務次長であった新渡戸稲造はそれを批判しています。1919年パリにおける平和会議で人種の平等原則を正当化しようとした日本の努力は失敗します。1923年フランスのエスペラントに対する反対が決定的勝利を収めた時、新渡戸稲造は国際連盟に知恵がかけていたと後日人々は記憶しているだろうと予想しました。」それ以後に彼は国際連盟は次から次へヨーロッパの問題にのみかかわっている、そして国際性は単なる神話であると残念がっています。

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