リタイア貧乏

　人が集まるという事は大変なことです。寝るのに子ども3人に枕がありません。息子にメールしたら子どもたちに枕はいりませんという返事がきました。確かにきちんと枕に頭を乗せて寝ている子どもは少ないですね。ですが、旅をしてきて寝るのに枕は節約という事になると寂しいかもしれないと考えました。クッションをいじりながらこれを転用できないかと考えました。そこで布を買ってきて筒状に縫い両端をリボンで絞りまくらを3個作りました。

　リボンは贈り物についていた物の再利用です。

　枕を作りながら番組を選ぶこともなくテレビを付けていました。その内容が定年退職後に生活苦に落ちる人が増えているという内容でした。定年後収入は減っているのに長年の夢を果たそうと豪華な海外旅行とか高級車や高級カメラを購入楽しく交友関係を拡げているうちに老後の蓄えが消えていたり、消えかかっている事に気づく人が多いのだそうです。そうなってからパートに出る人も増えているとか・・・。

　私など、思い切って枕を買ってしまえばよいものを、今度限りで必要なくなると思うととても買いそろえる気にならないほどの貧乏性です。夫とくれば福祉活動をしている生活協同組合に参加しました。地域に保育活動の拠点を作るのだそうです。活動しているのは女性ばかり、黒一点でビラまきをしたり等々。その他老人体操の世話役とか紙芝居等によるボランテイアとか嬉しそうに働いております。その交友関係の広がりは私など想像もつきません。後3ヶ月余で79歳。まあ働けるだけ働いてもらいましょうか。

　夫婦共々貧乏性。金は稼ぎませんがひどく浪費する事もありません。私たちの生活にリタイアという言葉は関係ないようです。