glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

詩集: IU詩詠伝

2010-09-06 09:55:49 | エスペラント
 手元に1971年に印刷れたみすぼらしい詩集があります。伊東三郎の詩集:IU詩詠伝です。お前に謄写印刷なので文字には書いた人の癖があり、編集に携わった方々には申し訳ないのですが日本語が読みにくいこと読みにくいこと・・・。
 この詩集廃棄処分の運命にありました。私達のエスペラント会が部屋の掃除をした時廃棄処分にする古い本の山の中に捨てられていたのです。7~8冊はあったでしょう。持ち帰り伊東三郎のに興味を持つ人に差し上げました。昨年ブログに載せた彼の詩を読んだ友人が後詩集はないかと言うので1冊上げました。
 これ、このままにしておくの?もったいない消滅してしまうよ、と彼は言いました。それ以来この詩集が私を悩ませています。

 先日、日本のエスペラントの本をインターネットで公開しようとする動きがあると聞きました。もう公開されているのでしょうか。公開されているならどんな本が公開されているのかも知りたいのですが・・・。もしこの詩集が入っていないとしたら是非入れたいと思います。
 この詩集の編集者である友人にはもう数年連絡していません。彼女と話すとその長電話に辟易してしまうのです。

 この詩集の最初のページにある詩を紹介します。
   VIVO-VALORO
  Kie do kuŝas
   la vivo valor’?
  Ĉu preter fatal’,
  Aŭ en ideal’
  Ho, ne neniel
   sed en la doloro,
  Tra la sufer’
    kaj trans malesper’!


   人生の価値

  どこにあるのか
    人生の価値は
  宿命の方へにか
    理性のうちにか
  否、否、決して
   だが悩みの中に 
    苦しみを通り
     絶望の彼方に

 日本詩も本人がつけたものです。重く暗い詩ですが、貧しさの中でいつも朗らかだった詩人の姿を思い出させる詩です。

 100ページ弱。最近特に視力が悪くなり、車もメガネをかける事を義務付けられています。本も一度の読めるのは数ページですが、誰もしないならやらなくてはと決意しつつあります。
コメント (2)
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