今日、郵趣サービス社から10回目の『日本文学紀行』のリーフが送られてきました。
その中の、FDCの部分をアップします。
まず最初は、山本有三のカバーです。
原本は、黒いマウントに入ったFDCですが、
パソコン上で、枠を明るい金茶色にしました。
押印されている風景印は、栃木郵便局のもので、
栃木出身の文豪山本有三の文学碑を描いて、
太平山の遠景に遊覧道路の桜並木を配しています。
山本有三といえば、懐かしいこの本を思い出します。
『心に太陽を待て』。
文字が右から左へ書かれています。
私は、この本を叔母から貰って
大切にしていました。
「心に太陽を持て
嵐が吹かうが、雪が降らうが、
天には雲
地には争ひが絶えなからうが
心に太陽を持て
さうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる」
この詩は、教科書にも載っていたと思います。
山本有三のこの詩と小説『路傍の石』は
今でも忘れられません。
もう一人はこの方。
里見(とん)(1888年~1983年)のカバーです。
は、横浜生まれですから、風景印を横浜港局にしたのだと思います。
風景印は、山下公園に繋がれている氷川丸の断面を外枠にして、
山下公園マリンタワーと港に架かるベイブリッジを書いています。
カシェの『善心悪心』は、1915年中央公論に掲載された小説で、
の代表作とされています。
毎月、送られてくる『日本文学紀行』のリーフは、
さながら日本文学の近代史を俯瞰しているようです。
毎月、楽しみにしています。