安曇野行き3日目は、朝から本降りの雨になりました。
宿のご主人に最寄駅の信濃松川駅まで、車で送って戴きました。
宿のガーデンハウス安曇野とは、今日でお別れです。
大変お世話になりました。また来たいです。
大糸線 信濃松川駅は、1時間に1本の割合で上下線とも走っています。
穂高駅まで乗ります。
今日は、雨ですから無理しないで碌山美術館見学だけにしました。
穂高駅から、赤レンガの歩道を歩いて7分のところに碌山美術館があります。
私は、去年来ましたが、
今年は紅葉が始まっていて、また趣がありました。
碌山美術館に入って、まず目に付くのはこの像です。
碌山はフランスへ行き、ロダンの彫刻を見て、絵画から彫刻に転じました。
この『労働者』像は、ロダンからの影響を見て取れます。
入口の左にある碌山美術館本館です。
ここに、碌山のメインの彫刻が、数々陳列されています。
本館を横から見たところです。
塔の先端に黒く見えるのは、フェニックスです。
丁度、正午の鐘が鳴りました。
大きな音響が鳴り響き、
私はこの鐘の音を初めて聞きました。
30万人の人の力で出来たこの建物の
存在感が伝わってきます。
展示のメインは、やはり国の重要文化財に指定されている『女』像です。
荻原碌山の援助者であった相馬黒光をモデルにしていると言われています。
こちらは、東京国立博物館にある荻原碌山の『女』の石膏像です。
碌山美術館には、この像から起こしたブロンズ像が展示されています。
何回見ても、この像の魅力に取り付かれてしまいます。
この像は、切手になりました。
近代美術シリーズの第8集目に竹下夢二の『黒船』と共に昭和55年に発行されました。
私のリーフから取り出してアップしました。
その他、多くの碌山の作品や、高村光太郎の『手』『高村光雲』像、
交友のあった彫刻家達の作品など、ゆっくりと鑑賞しました。
更に、碌山館のできるまでのビデオも見て帰途につきました。
碌山のパトロンであった相馬黒光は、新宿中村屋を起こし、
実業家でもありました。
今でも、黒光と碌山を記念するお菓子が発売されています。
黒光まんじゅうと黒光羊羹です。
碌山まんじゅうです。
黄身餡にくるみが、ちょこんと乗っています。
わぁー。
食べたくなりました。
これで、安曇野行きの旅は終わりました。
旅の計画を立て、宿との交渉をしてくださったAさん、
旅の会計係をしてくださったYさん、に御礼申し上げます。
とっても楽しい旅でした。
また、どこかへ行こうね。