明るく楽しい日々を願って。

毎日の平凡な出来事を、日記のように綴ります。趣味の切手も時々アップします。
どうぞ宜しく・・・。

石川啄木のフレーム切手

2010年09月01日 | Weblog

石川啄木 歌集『一握の砂』発刊百年記念のフレーム切手が、

2010年8月16日(月)に、

岩手県盛岡市近辺の116の郵便局から発行されました。

発行部数は1400部です。

早速、スタマガネットで購入しました。

郵政は、地域限定販売で、郵頼はしないので、

スタマガネットを使って購入しています。

      

(画像はクリックで拡大します。)

 

切手の中から、三首アップします。

     

東海の小島の磯の白砂に

われ泣きぬれて

蟹とたはむる

の歌と、『一握の砂』の初版本。

 

 

     

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ

花を買ひ来て

妻としたしむ

 

写真は、明治37年、婚約者掘合節子と啄木。

当時、節子は小学校代用教員として、裁縫を

教えていました。

 

 

     

ふるさとの山に向ひて

言ふことなし

ふるさとの山はありがたきかな

 

この気持ちはよく解ります。

私も故郷に帰ると

山々が迎えてくれているように感じて、

「ふるさとの山はありがたきかな」と

つぶやきます。

 

 

この切手にはありませんが、

『一握の砂』の歌集の中にある歌…

 

はたらけど

はたらけど 猶 わが生活(くらし)楽にならざり

ぢつと手を見る

 

これは、明治43年家族を呼び寄せてのわが家の

苦しい生活を根底にしての感慨です。

 

石川啄木詩集を本棚の隅から引っ張り出しました。

     

昭和42年出版で 定価は480円でした。

度重なる転勤で、ずいぶん汚れています。

 

この本の年表を見ると、

啄木は、明治43年(1910年)12月に

『一握の砂』を発行しています。

長男を生後まもなく失った年でもあります。

 

そして2年後、明治45年(1912年)27歳で亡くなっています。

肺結核でした。

 

今更ながら、

啄木は、短い生涯のうちに

傑出した歌を沢山詠んだことに驚きます。

 

今日は、まだ続く酷暑を忘れて

暫し、啄木の歌を読みました。


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