明るく楽しい日々を願って。

毎日の平凡な出来事を、日記のように綴ります。趣味の切手も時々アップします。
どうぞ宜しく・・・。

恐竜のコイン

2010年09月29日 | Weblog

今日は、久し振りに晴れました。

が、午後2時頃には、もう曇ってしまいました。

 

私の風邪は、相変わらず咳が出て、なかなか治りません。

体全体が具合が悪くて、ぼんやりとしています。

 

けれども、いい事がありました。

恐竜のコインが届いたのです。

      

これが、恐竜のコインです。(真ん中の丸い物)。

 

地方自治法60周年記念の切手とコインが次々と発行されています。

その内の福井県のコインが恐竜と東尋坊です。 

 

福井県のコインを、造幣局へ一応申し込んでおきましたら、

忘れた頃に、「辞退者がでたので、補欠の貴方が当りました。」

という手紙が届きました。

どうしようかなと思いましたが、折角ですから貰う事にしました。

額面千円の純銀製のコインが、なんと6000円です。

しかし、切手商に行くと、今、13000円で売っています。

北海道のコインが一番高くて、16000円するそうです。

何故、そうなるか解りませんが、高いですねぇ。

 

基本的には、私はコインを集めていません。

ですが、源氏物語を読んでいる私は、

源氏物語の絵が描いてある京都のコインが欲しくて

造幣局に申し込みましたが、はずれてしまいました。

それ以後、造幣局からコインの案内が届きます。 

 

今迄、当ったことはありませんでした。

今回、始めて当ったのです。 

 

福井県勝山市では、1989年から発掘調査を行っています。

イグアノドン科の草食恐竜「フクイリュウ」は第一次調査で

ほぼ全身の骨格が見つかりました。

 

     

これは、コインの図柄と同じ福井県の切手です。

平成22年、今年の8月9日に発行されました。

 

     

これは、平成11年に発行された「ふるさと切手」の恐竜です。

 

福井県といえば、恐竜なのですね。

 

特に、コインを集めているわけではありませんが、

今日届いたコインが綺麗でしたので、

まあ、たまには、良いかと思っています。


風邪を引きました

2010年09月27日 | Weblog

ここ数日、肌寒い日が続いていましたが、

とうとう風邪を引いてしまいました。

咳が出て、声も変わってしまいました。

実家から電話があって、

電話に出た私に、誰ですか?と言われてしまいました。

 

普段は、美声?で特徴のある声なのに…。

 

近くの診療所に行きましたら、

完全に風邪。

そのうちに熱も出るでしょうとの事。

薬を5種類も処方されました。

 

このところ数年は風邪など引いた事がなかったのに。

 

という事で、今日の切手は、

ヨーロッパ切手のフィンランドとモナコを取り上げます。

 

これは、今年2010年5月5日に発行されたモナコの児童書切手です。

ヨーロッパの地図と本を読んでいる子どもたちです。

 

これは、フィンランドが2010年5月4日に発行したヨーロッパ切手・児童書です。

本の間から、童話の主人公たちが顔を出しています。

 

咳が 『ゴホン ゴホン』と出るので、

ご本の切手をアップしました。

 

皆さまも、気候の変わり目ですから、

どうか、お風邪を召しませんように。


キャッツ横浜公演

2010年09月24日 | Weblog

今日は、時々の肌寒い日でした。

Aさんが、キャッツ横浜公演の切符を

ご手配下さり、皆さんと出かけました。

 

私は、丁度、切手展の作品の構想に

手詰まりを感じていましたので、

丁度よい気分転換になりました。

 

        

キャッツのチラシです。

 

     

 横浜そごうの横から、階段を昇ってキャノンキャッツシアターへ向います。

 

 5分ほど歩くと、ランドマークタワーと、キャノンキャッツシアターが見えてきます。

 

      

横浜駅から7分程歩くと、キャッツシアターに到着します。

 

 

劇場は、すべて指定席ですが、すでに長蛇の列です。

若い女性が多い。

 

     

Aさんが、パソコンで指定席を確保して下さいました。

例によって、帰りに横浜中央郵便局の日付印を押印。

一番後ろのB席でも、楽しめました。

Aさん、有難うございます。

 

劇場に入ると、そこは、もう、異空間。

劇場全体が舞台のよう。

言うなれば、美しい?ゴミ屋敷。

 

沢山の経歴の異なるネコたちが、

自分の過去や現在をダンスと歌で表現します。

 

一番感動したのは、娼婦ネコのグリザベラ。

今は、年老いて薄汚く皆の嫌われネコですが、

昔の美しかった頃を回想して、人生の希望を歌います。

そして、月夜の晩に只一匹だけ選ばれて「ジェリクルキャット」と

なったグリザベラは、天に昇って永遠の命を貰います。

 

私は、五大路子さんが演じた、『ヨコハマメリー』を思い出しました。

ヨコハマの娼婦だった実在のメリーさんを描いた劇です。

 

また、素晴らしいダンスを見せてくれた、魔法使いネコさんが

素敵でした。

 

キャッツの原作は、イギリスの詩人であり批評家、劇作家

であるT・S・エリオットの『おとぼけじいさんの猫行状記』です。

     

T・S・エリオット(1888-1965)の切手です。

T・S・エリオットは1948年にノーベル文学賞を受賞しました。

Aさんによると、キャッツの原作は、韻を踏んだ美しい詞だそうです。

 

今日は、横浜でロングランを続けている『キャッツ』を

見る事ができて、楽しく気分転換ができました。

Aさん始め、皆さん有難う。


秋分の日

2010年09月23日 | Weblog

今日は、秋分の日。

お彼岸の中日です。

朝から激しい雨が降り、

気温は急激に下がりました。

昨日は、33℃にもなりましたが、

今日は23℃です。

 

長袖を着て、その上、毛糸のチョッキを着ています。

ちょっと風邪気味になってしまいました。

 

午前中、雨が上がった隙に、

白いヒガンバナの写真を撮りました。

      

 

数珠玉も黒い実を付けました。

      

 

季節は足早に過ぎて行きます。

夜に入って、また、雨脚が激しくなりました。

 

明日は、今日よりも気温が下がり

雨も降るようです。

お出かけする事になっていますが、

気を付けて行ってきましょう。

   


6本指の大統領

2010年09月22日 | Weblog

今日、注文した切手が届きました。

かねてから欲しいと思っていた切手です。

それは、1947年5月に発行されたモナコの切手です。

 

これらの切手は、「アメリカ切手発行100年記念切手展」の記念切手です。

 

問題なのは、一番上の左端のルーズベルト大統領の切手です。

ルーズベルト大統領は、切手の収集家として有名でした。

 

大統領は、ルーペ片手に切手を鑑賞しています。

ところが、その大統領の左手の指が6本になっているというので、

この切手は有名になりました。

 

ルーズベルト大統領の切手です。

 

手をアップします。

  

左手の指が6本描かれています。

勿論、本物の大統領は6本指ではありません。 

 

この切手は、第2次世界大戦が終わって間もなく発行されました。 

ルーズベルト大統領は1945年に亡くなっていますから、

この切手が発行された当時は、もう居られませんでした。

 

美しい切手で定評のあるモナコの切手に於いても、

ミスがあるのですね。

 

私の収集切手である文学・童話切手以外の切手ですが

買ってしまいました。


鎌倉切手展

2010年09月20日 | Weblog

今日は、お彼岸の入りでしたが、

まだ、真夏のような暑さでした。

暑さ寒さも彼岸までと言われていますが、

一向に涼しくなりません。

 

今日、横浜中央郵趣会の定例会がありました。

お彼岸の入りですので、お休みの方もいらっしゃって、

出席者は9名でした。

各地の切手展の情報などのお話がありました。

 

その後、鎌倉で開催されている切手展の見学に行きました。

      

これは、切手展の立て看板です。

 

     

これは、鎌倉切手展の記念小型印です。

印影は、静御前に鎌倉八幡宮、

それに倒れる前の大銀杏が

描かれています。

 

切手展は、沢山の作品が展示されていました。

その中の一つ『ちょっと変わった切手』というタイトルで

末永直氏が、世界各国の切手を紹介して居られました。

切手の材料が紙ではなく、木材、布、金属、等を使って

作られているものを展示なさいました。

     

見る方向によって、切手図が変化するもの、

金や銀の切手などを見せて戴きました。

 

私が興味があったのは、布に刺繍を施した切手です。

スイス、オーストリアなどから発行されています。

私は、殆ど持っていますが、一枚だけ所持していない切手が

あることが解りました。

 

末永直氏は、鎌倉郵趣会の会長さんでいらっしゃいます。

『タウンニュース』にプロフィールが紹介されています。

こちらをご覧下さい。

 

その他の作品も勉強になるものばかりでした。

切手展は拝見すると、いつも新しい発見があります。

 

帰りに鎌倉駅前の不二家に寄って、

皆さんと、ハンバークを食べて帰りました。

          

 


みんなで安心の街を

2010年09月19日 | Weblog

今日は、自治会のパトロールの日でした。

今日は、広報部が当番です。

午前10時から、

広報部員4名と、一人の部員の方の小さな坊やと

それにご主人が参加して下さいました。

 

パトロール用チョッキを着用して、

暑い日差しの中を廻りました。

人数が多い方が、目立って抑止効果がありますね。

 

主に、違法駐車のチェックです。

勿論、防犯の役目も担います。

 

5,6年前に、この地域で開き巣が多発しました。

犯人は捕まりましたが、聞くところによると

犯人は必ず下見をしてから、空き巣を働くそうです。

そこで、自治会でパトロールを始めたところ

空き巣などの被害は無くなりました。 

 

これは、平成13年に発行された「みんなでつくろう安心の街切手」です。

原画は絵本作家の村上勉さんです。

この切手は「あん」「しん」と文字が分断されているので

評判が悪かったのですが、

私は、村上勉さんの絵が可愛いので好きです。

 

今日は、違法駐車も3.4台のみで少なく、

無事パトロールを終えました。


ミッフィー展

2010年09月18日 | Weblog

今日は、お天気もよく

外出にはよい気候でしたので、

横浜のデパートの美術館で開催されている

『ゴーゴーミッフィー展』に行って来ました。

          

 展覧会入り口です。

 

     

入場券です。

今日の日付を残すために、横浜中央郵便局へ行って

満月印を押印して貰いました。

 

ミッフィーは、オランダのデック・ブルーナによって1955年に

絵本の中に誕生しました。

 日本では石井桃子さんによって

「うさこさん」として翻訳されました。

ミッフィーは英語の発音ですが、

本国オランダではナインチェと呼ばれています。

 

同じキャラクターのうさぎさんが、

国によって呼称が違っています。

 

また、初期のうさこさんは、耳が尖がっています。

     

この絵は、懐かしいですね。

 

今のミッフィーは耳が丸くなりました。

 

この絵は、ミッフィーがおじいさんの処へ、

お誕生日のプレゼントを持って行くところです。

プレゼントは自分で編んだマフラーです。

 

売店でステッカーを買いました。

このステッカーに描かれた鍵は、

ブルーナが、ミッフィー55年を記念して書いたのだそうです。

 

2005年にオランダで発行された

児童福祉ミッフィー誕生50年の切手の

FDCをアップします。

 

 この切手の原画が展示されていました。

 

展覧会には、子ども連れの若いご両親が多く

かつて、ブルーナの絵本で育った人達かなと

思いました。

     


北の拉致問題

2010年09月17日 | Weblog

今から8年前の、2002年9月17日、

当時の小泉首相が北朝鮮の平城で、

金正日総書記と会談し、平城宣言を発表しました。

北朝鮮はこれを記念して切手を発行しました。

 

     

 

この切手は、「切手の博物館」で購入したものです。 

リーフに整理しておいた物を、アップしました。

当時は、まだ、ワープロを使って整理しています。

 

この会談で、拉致が明らかになり、

日本に帰ってきた方も居られます。

 

今日、ネットで、また何人かの生存情報があると伝えられました。

どうか、ご無事で帰って来られますように。             


平成23年用年賀切手

2010年09月15日 | Weblog

平成23年用年賀切手が、

11月10日(水)に発行されるそうです。

        

        

50円・53円切手は、西会津張子・首振り招福卯。

80円・83円切手は、稲畑人形・子兎土鈴だそうです。

 

53円の籤付き切手は、すぐに売り切れますので

早めに確保しておいたほうがいいと思います。

 

12年前の兎年の切手は、この様なものでした。

      

これは、佐原張子の餅撞き兎です。 

 

こちらは、山形張子の玉乗り兎です。

 

同じ平成11年は、戦後、年賀切手が発売されてから

50年経ったという事で、歴代の兎年賀切手の小型シートが

発行されました。

     

 

兎揃いの可愛い切手ばかりです。

そうすると、今年は、戦後年賀切手発行から62年という事になりますね。

 

あっと言う間に、年月が流れて、

今年も、年賀切手の話題が出る頃になりました。

忙しく年を重ねていきます。

残り少ない平成22年を充実したものにしたいですが…。


切手・冬のグリーティング

2010年09月14日 | Weblog

郵政のホームページを見て

今年も冬のグリーティング切手が

11月8日(月)に発行される事が解りました。

 

新切手が、小さく表示されています。

拡大して見ましたら、切手の図案が

ぼやけてしまいました。

 

以前のように、切手に斜線か円弧を描いて、

はっきり図案が解るようにして戴きたいです。

      

これが、50円のグリーティング切手です。

 

     

これは、フィンランドと共同発行される80円のグリーティング切手です。

 

     

そして、これが90円のグリーティング切手です。

始めて90円のグリーティング切手が発行されます。

 

フィンランド郵政に、ネットで接続してみましたら、

こちらは、はっきりした画像が出てきました。

      

日本発行の80円切手のうち、3枚の切手が出ていました。

 

昨年も、フィンランドとの共同発行でした。

今年は、サンタクロースの故郷と言われている、

フィンランドのラップランド大学出身のイラストレーター、

Tommi Vallistoさんが図案を描いています。

 

去年のように、切手の博物館で、

フィンランドとのコラボレーション押印が出来るといいですね。

楽しみにしています。


運動不足

2010年09月13日 | Weblog

今日は、近くの診療所で健康診断がありました。

予想した通り、体重が増え、腹囲が増え、

メタボになっていました。

今年の夏は、格別に暑くてエアコンを付けて

家に居る事が多かった。

反省しています。

自治会の老人会で、朝5時から8000歩く

という会がありますが、

私には向いていません。

 

デカルトは、早朝、運動をして死んでしまったそう。

私は止めよう。

 

丁度、ネットの e-hon で注文したこんな本が届きました。

      

PHPサイエンスワールド新書です。

運動すると、脳のニューロン(神経細胞)が

増えるそうです。年をとっても、脳細胞は増やす

ことが出来るそうです。

希望が湧いてきます。

明日から、マイペースで歩こう。

週3回、15分のペースでよいそうです。

 

歩くというテーマの切手を探しましたら、

こんなのが出てきました。

      

(図はクリックで拡大します。)

これは、平成11年3月5日に発行された

《私の愛唱歌シリーズ》

坂本九『上を向いて歩こう』です。

北海道栗山町には坂本九記念館があるので、

消印は栗山局になっています。 

 

この曲は、歩くテンポにあっています。

そうだ、小声でこの曲を口ずさんで歩きましょう。

変人に思われないようにね。  

 

 

 

 


桔梗と女郎花

2010年09月12日 | Weblog

昨日は、漢詩のお勉強会でした。

唐時代の詩を読み終えて、

宋時代の漢詩に入りました。

 

学生時代に読んだ懐かしい詩ばかりです。

 

以前は、高校の教科書にも

漢詩が沢山取り上げられていましたが、

現在の教科書は、漢詩を取り上げる回数が

少なくなりました。

 

                

この会も、幹事の皆さんのお世話によって、

40年余も続いています。

内容は漢詩ばかりではなく

古典が主です。

 

幹事さん達に感謝しています。

 

帰り道に秋の草花が咲いていました。

      

      

桔梗の花です。

     

これは、2006年に発行された「ふるさと切手」の

福岡県の切手です。桔梗と平尾台を描いています。

桔梗の切手は沢山あります。

日本全国に繁殖しているようですね。

 

     

これは、おみなえしの花です。

楚々と咲いて、如何にも女性らしい花です。

 

俳句を一句。

   をみなへし 又 きちかうと 折りすすむ  (山口青邨)

 

秋は、そこまで来ています。


9.11の日

2010年09月11日 | Weblog

今日は、2001年9月11日に

アメリカで同時多発テロ事件が起きた日です。

もう 9年も経ってしまいました。

 

テロ事件を契機にアメリカで発行された切手をアップします。

     

切手の上に《UNITED WE STAND(団結して立ち向かおう)》と

印刷されています。

 

日本の新聞で、この切手が記事になりました。

      

(図はクリックで拡大します。)

 

この事件の後、炭疸菌事件がありました。

     

これは、アメリカから届いた信書で、

炭疸菌検査済みの封筒です。

上が、封筒宛名面です。

下は、封筒の裏面です。

 

封筒は開封されて、テープで封印し、

ペタペタと判が押してあります。

 

これを見た時に、戦時中の信書の検閲を

思い出してしまいました。

封筒は、源氏物語を読む会のKOさんから戴きました。

 

2001年のアメリカのクリスマス切手は、

おもちゃを持ったサンタクロースが描かれていますが、

サンタも、心なしか悲しげな様子です。

      

この事件の後、アメリカはアフガニスタン戦争、イラク戦争に

突入しました。

 

想像もしなかったテロ事件が起き、

それが何をもたらしたか、

虚しい気持ちで一杯です。

    


源氏物語の読書会・総角(あげまき)

2010年09月09日 | Weblog

今日は、昨日の雨で,すっかり涼しくなりました。

現在、夜の12時ですが、室内気温28℃、湿度65%です。

ずいぶん過しやすくなりました。

 

源氏物語の読書会が、2ヶ月振りにありました。

皆さん、お元気で酷暑を過されたようです。

 

皆さんと源氏物語を原文で読み始めて14年目になります。

それまでは、全然存じ上げなかった方々でしたが、

14年間のお付き合いで、すっかり打ち解けて源氏論議を

交わしています。

 

長く難解な源氏物語を、こうして読み続けていられるのは

皆さんのお陰です。

本当に有難うございます。

 

今日は、源氏物語四十八帖・総角(あげまき)を読みました。

総角は長い文ですから、何ヶ月もかかって読んでいます。

 

宇治の姫君の大君(おおいきみ)が、

死の到来の近い病床に横たわっている処を読みました。

      

これは、慶安三年に刊行された「絵本源氏物語」です。

(図はクリックで拡大します。)

原本は東京大学国文学研究室にあります。

 

画面の上方に、絶食して横たわっている大君が描かれ、

その傍に薫が居ます。

大君は、妹の中君と匂宮との結婚が、危ういものと

思い込んで病に臥ってしまいました。

大君は、薫の求愛を退けていましたが、

病が重くなっていくにつれて

薫が御簾の内に入るのを容認しました。

本当は、大君は薫が好きなんです。

そこの処を、原文では細かい描写で書いています。

あらすじを書いた源氏物語ですと、絶対解らない場面を

知る事ができます。

 

最後に「薫の恋」について書かれている本を

ご紹介します。

     

これは、横浜のフェリス女学院大学の源氏学の先生方が

お書きになった本です。

「薫の恋」というタイトルで井野葉子先生という方が、

薫の本性を書いて居られます。

 

「薫はなぜ宇治の姫君に恋をしたのか。

 その動機には、きれいごとでは済まされない、

 不純な、計算高い、姑息な一面がある。」

とお書きになって居られます。

私には思っても見なかった見方ですが、なるほどと

思いました。

 

源氏物語は通り一遍ではない解釈ができるので

そこが、この物語の面白さだと思います。