熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロアンサンブル

2010年11月24日 | コンサート
毎年楽しみにしている「チェロアンサンブルの愉しみ」
今回もすごくすごかった(感染中、このことば)。

1曲目から衝撃的に美しいハーモニー。
クラシックの中でも、さらにクラシックな感じ。
ルネサンス時代の作曲家。
いかにもシェークスピアの舞台から抜け出たような。。。
そんな映像が頭に浮かんできました。
旋律の音色もムード満点。
うっとり聴き惚れました。
ヴィブラートをかけてないので、ハーモニーが純粋な響きになると後で解説されて、な~るほど。

ドローヌのスケルツォ、スリリングで面白い。
ショスタコーヴィチのソナタの出だしを倍速で2人で駆け回るみたい。

スペインものは、スペイン人みたいでした。

という風に、それぞれの変身ぶりが見事です。
新しい曲を毎回紹介されるのも興味深いところです。

河野氏のお話。
~バレエ曲をチェロばかりで演奏すると、低音なので男性バレエ団みたいになりそうです。
「白鳥」で有名な男性バレエありましたよね?
何というバレエ団でしたっけ?
すね毛出したような演奏にならないようにします。~

ここでお答えしますと。
男性コミカル系は「グランディーバ・バレエ団」と「トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団」。
コミカルではない有名ダンサーはアダム・クーパーです。

コミカルな演奏ではありませんでした。
チェロにしては、とても軽快。さすがです。
特に「あし笛の踊り」が好き。

チェロアンサンブル用のオリジナル曲はドローヌとオッフェンバックのみ。
芸大の教え子の学生さんに編曲を頼んだ作品もあります。
曲のイメージも編曲でずいぶん左右されるんでしょうね。


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ジョン・ダウランド 「ラクリメ」より 5vc
マックス・ドローヌ  アンダンテとスケルツォ 3vc
エンリケ・グラナドス 歌劇「ゴイィスカス」より間奏曲 5vc
マヌエル・デ・ファリャ バレエ音楽「三角帽子」より「粉屋の踊り」5vc

ジャック・オッフェンバック 二重奏 イ短調 作品53-2 2vc
モーリス・ラヴェル 亡き女王のためのパヴァーヌ 4vc
チャイコフスキー  組曲「くるみ割り人形」より「序曲」「ロシアの踊り」5vc
          「あし笛の踊り」「花のワルツ」<林裕編曲>

*アンコール

チャイコフスキー 交響曲第4番 第3楽章よりpizz.だけの部分

マーラー      「美しさを愛するというなら」

そして、「ロシアの踊り」
           

上森祥平 上村昇 河野文昭 林裕 藤森亮一
京都 アルティホール