熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

お客さん

2011年03月06日 | 音楽
このところ仕事依頼のお客さん達がドラマチックで面白い。

その1

ほぼ初対面の方なのに、趣味の話で盛り上がりました。
なんとヴァイオリンを6年習われたとか。
やめて3年。
やめる前に、お姉さまに聞かせたら思いがけず涙ぐまれた。

音楽に感動したのではありません。

6年もがんばったのに、この拙さが不憫で不憫で…うるうる。。

断捨離でギターは捨てたけど、ヴァイオリンは捨てられてなかったのでまだ未練はあるらしいです。
身につまされるお話。
ワタシも身内に聞かせたら泣かれるかもしれない。

その2

T市まで依頼人のお兄さんと打ち合わせ。
T市には来ることなんてないでしょう?と聞かれたので、昔、友人のクラスメートのジャズバーへ行ったことがあると言いました。
場所は駅から遠く、名前も忘れてます。
そこのオーナーは女医さんでジャズピアニストと言うと、知らないとおっしゃる。

帰りに彼の知っている駅前のジャズバーに寄ってみたら、偶然、その女医さんがカウンターに!
お~~、世間は狭い!お店は移転してたのでした。

彼の知っているのはお店に詰めているお嬢さんの方で女医さんのお母さんとは初対面。
お母さんは、タモリの番組で「主婦が働く」テーマで取材されたこともあるのです。
心臓病のお嬢さんを自分で治したくて医師をめざし、経済的理由で予備校も行かず家事育児しながら府立医大へ入り小児科医に。
「主婦のみなさん、どんどん医大をめざしましょう」というメッセージ。
めざしても、主婦の合格率はいったい・・・

取材でジャズの話もいっぱいしたのに全面カットされて残念だったとか。

自分のライブをするためにジャズバー経営、の発想は医師の時と一貫してますよね。
でも、あまりにも何でも出来たら、視聴者は自分が情けなくなったりして、と答えました。

その3

待望のベテランアマチュアチェロ弾きさんがいらした。
ポジティブに生きていると、素晴らしい幸せを掴みとることができるものだと敬服しました。
ドラマチック!!!

ちょっと弾いてもらったのですが、さすが基本のレベルが先生みたい。
楽器も力強い音です。

アマとプロの差はなんだろう。
指導に関しても、プロよりも的確なアマはたくさんいるような気がします。
よい刺激を頂きました。

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2 コメント

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プロとアマチュア (辻栄二)
2011-04-03 12:45:23
>>アマとプロの差はなんだろう。

私はVcのアマチュアで、しかも自己流ですから限界があるのは弾く前から分かっております。しかし、そういうなかでも仲間との室内楽やオーケストラ活動をそこそこに楽しんでまいりました。
 この「限界」というのは悩ましいもので、少しでも楽をしてうまくなりたいという欲は、それ自体は決して悪いものではなく、ある場面では生活改善の糧ともなりうるものですが、演奏技術については(当然に)厳しいものがあります。
 例えば、一歩一歩前進、というのが普通の場合であっても、演奏につてはどうしても超えられない壁があります。救いはただ自分がプロでなく、恥をかかされる場面無い、という点だけです。
 アマチュアが誤解しやすいのは、曲が弾けること----- そこが最終到達点と思いがちなことですが、実はそこは出発点でしかありません。
 プロとアマチュアの最大の相違点の一つがそこにあると思っています。
 アマチュアはよく自前のは発表会をしたり慰問演奏をしたりしますが、正直申して「門外不出」としたほうが人の為、世の為になるのではないか、と思うことが多いです。
 最近、堤剛氏の演奏----- フォヴォルザーク/チェロ協奏曲をTVで拝見しましたが、その素晴しさは到底アマチュアの及ぶところではない、と改めて自覚させられました。

 今後の御精進 御発展を祈念申し上げます。
(*)私も僭越ながらブログを持ち、身分不相応な音楽雑記などを綴っております。ご覧頂ければ光栄です。
辻栄二/権兵衛
pdd03511@nifty.ne.jp
http://d.hatena.ne.jp/e-tsuji/


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辻さんはじめまして (フルフルハウス)
2011-04-04 22:24:47
こんな拙いBLOGにコメントいただき恐縮です。
書いて下さった事、同意、共感いたします。
特に
>アマチュアはよく自前の発表会をしたり慰問演奏をしたりしますが、正直申して「門外不出」としたほうが人の為、世の為になるのではないか、と思うことが多いです。

披露するなら同類のメンバーで!ですね。

さて、
私が書きました「プロ」とは演奏家を生業にしている方達ではなくて、
チェロを教えたり弾いたりして、某かの収入を得られる方のつもりで書きました。
音大を出たら音楽教室の講師になれて、未熟でもすぐ先生と呼ばれます。
一方、子供の頃から楽器を始め、音大を選ばなかったけど実力派のアマチュアもいます。
研究熱心で中には指導力のある方もいらっしゃるでしょう。

レイトスターターが町の教室で出会う先生はピンからキリです。
「今頃から習っても無駄ですよ」と最初から中年をバカにする先生もおられました。

先生も教え甲斐がなくて虚しく思われるかもしれませんが、
大人が楽しむ姿を若い人や子供に見せるのは悪くないですよね。

人様から見たら無駄な抵抗に見えるかもしれませんけど、面白いからやめられません。
心ある先生は労を惜しまず繰り返し繰り返し指導して下さいます。
(根気のいるお仕事です)

室内楽やオーケストラは遠い世界ですが、自分の環境やレベルで出来ることをコツコツしていくつもりです。

辻さんは、アマチュアの音楽について本をお出しになっているのですね。
同じアマチュアでもレベルが違い過ぎるでしょうけど。
読ませていただこうと思っています!

>今後の御精進 御発展を祈念申し上げます。

まあ、ありがとうございます!
こちらこそ、益々のご活躍をお祈りいたします。

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