心地良い季節、今しかないと母を連れ出す。
奈良『ならまち』の繁盛店で野菜料理。
お味は良かったけれど母のランチは本当に野菜だけ。
私はお肉ランチを選んだのでお肉を半分どう?と言ったら遠慮無くペロリ。
高齢者ゆえ観光タクシー利用。
来し方に感謝し、極楽浄土祈願の山寺参りとなりました。
奈良と京都の間の山の中。
紅葉前なので人も少なく、緑に囲まれ落ち着く~~。
1浄瑠璃寺
9体の阿弥陀如来像を安置されていて極楽浄土へ強力サポート。
和尚さんの説明がありました。
9体の由来は「九品往生」という説から。
「九品(くほん)とは、物質や人の性質を3×3で分類したもの。三三品(さんさんぼん)。
現在俗にいわれる上品・下品(じょうひん・げひん)の語源とされる。
またしばしば、九品浄土(9の等級に分けられた浄土)や九品蓮台(同様の蓮台)を単に九品と呼ぶ。」ウィキより。
あの世に行くのにも、上品はこっち、下品はあちら、というのがあったとは。
池をはさんで此岸の薬師三重塔から彼岸の本堂にある9体を拝む。
お彼岸の中日は阿弥陀仏の後方に日が沈むように設計されています。
ぴったり西国浄土。
薬師如来など3体の秘仏があり、運良く「吉祥天」が開扉中で拝顔できました。
お堂、三重塔、9阿弥陀は国宝。
2岩船寺
小さなお寺。
平安時代の阿弥陀如来。
園芸好きの和尚さん。
浄瑠璃寺より古い阿弥陀如来だと力説。
「人間は死んで花咲く」と仰せ。
えっ?と内心。
お話の内容で、残された人の心の中に思い出の花が咲くという意味と捉えましたが。
そうありたいと阿弥陀信仰があるのかしらん。
山道に石仏も多々あり、散策コースはパス。
3円成寺
柳生街道随一の名刹。
お庭も美しい。
運慶の初期作品、大日如来像が国宝。
ガラス越しにしか見られません。
広いお堂には誰もいなくて、連なる小部屋も片づけ途中だったり。
無防備というか。。。
さりげなく位置する小さな茅葺きの祠が国宝だったりする。
4般若寺
コスモス寺として有名です。
まさに満開。
臨死体験の花畑もこんなんでしょうか。
お花のお寺はその意味でしょうか。
父の場合は桜が満開とウワゴトを言いました。
句碑がたくさんありました。
鎌倉時代の楼門は国宝。
抗癌剤治療を自主的にやめた母ですが、お寺参りで不安な気持ちが少し和らいだようでよかったです。
抗がん剤も両刃の刀ですから・・
いい時間を過ごされましたね。
治療はやめて、もう好きなものだけ食べて生き延びてもらったらいいのではないかと・・・
いくつになってもお肉好きとは頼もしいわ。
アタシ負けそう。
>いい時間を過ごされましたね。
ありがとうございます。
静かな山寺めぐり、行ってよかった!