熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ピアノ リサイタル

2013年03月30日 | コンサート
ご近所の小さなホールにて。
ピアノにかぶりつくような席でした。
座席からの写真↓


最初、ピアニスト氏の音量の大きさに耐えられるのか不安を感じ、膝の上のバッグまで振動しているのに驚きました。
ピアニスト氏も音量の調整に気を使っておられ、気さくに何度も客席に聞こえ具合を確認されていました。
どんなに上手なピアニストでも、自分の音を客席で聞くことができませんと。。。

こちらが大音響すぎてウルサイ場合、当然演奏家もすごくウルサイんですね。
正直なピアニスト氏です。
でも、嗅覚と同じように、すぐ慣れてしまいました。

一番ウルサくなりますよ、とベートーヴェン。
ソナタ、月光でした。
出だしの音って、大事です。
つかまれました!
グッときて、ウルっとなりました。

激しい3楽章。
強烈な思い出の曲です。

昔、昔、
苦痛のピアノレッスン、受験を口実にやめられてラッキーだったのに、中1から親にまた習わされていたワタシ。
でも、小学生の時と違って、聞けば周りの同級生はほとんどピアノを習っており、
心を入れ替えて真面目に練習し始めた頃でした。
やれば出来るやん、とちょっと自信もついてきたりした夏の頃。
仲良しになった友達をウチに招いて遊びました。
ピアノ、どんな曲弾けるの?とその子に尋ねたら、いきなり弾き始めたのがこの3楽章。
自分のピアノがガンガン、ペダルがゴンゴン鳴り響いているのが衝撃的でした。
曲名聞いても無知な中1にはチンプンカンプン。
でも、1回で忘れられない曲になりました。

この友達を頂点に、ピアノ名人がウヨウヨいるのがわかって、
急に自分の低レベルに嫌気がさしてピアノレッスンをやめました。

その後、名人達は音大に行ったのですが(親の投資も大変ですね)、
意外にピアノ、音楽、を続けていないのでした。
人生、いろいろ。

コンサート中、こんなことが頭グルグル。

ピアノはゴージャス。
美しい楽器です。