熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

基礎レッスン1

2011年01月23日 | チェロレッスン
最終レッスンが先生のご都合でキャンセルになり、新しい先生のレッスンも日が変更に。
今までの先生は、意外と早くレッスン再開出来るそうです。
「真剣にレッスンに取り組んで頂き、しっかり指導が出来るように頑張らねばと刺激を頂いてました。これからもよろしく・・・」と身に余るメールを頂戴してしまいました。
自分が教える立場だったら、絶対イラつく自信があるので恐縮至極です。

さて新規のレッスンはじまりはじまり。
録音はダメ。日本はこういうことがルーズだそう。
個人の声や演奏、指導も所有権があるということです。
地味なビギナーレッスンより英語を聞き直したかったので残念。
ここにレッスン記録を書くのもホントはご法度なんですかね。

最初なのでいろいろ観察されました。

サポジ教本を最初から弾いてみる。
先生のお顔が曇ったような。
(超簡単な旋律がこんなレベルでどうする?)

スカスカした上滑りな音色と言われてしまった!
(以前はもっとスカスカ。これでもマシになったのですよ。)
全弓の指定ばかりなので、余計そうなりました。
本には全弓と書いてありますが、先生は読めません。
全弓でなくてもOK。一番よい音が出る分量で。

一音一音独立したような弾き方。
(得意のブザー弾き再発か?)
最後まで楽譜を見通して、音楽的内容を理解すべし。
(簡単な楽譜なのでどうしてもナメてかかります)

一番気になるのが右手。

そんな弓の持ち方でちゃんとした音が出るわけがない。
(ガ~~ン!)

指に力が入り、関節をロックしていて音が固い。
指全体が弓先方向に行き過ぎ。
(トゥルトリエでさえも指が前に行って、指のお散歩で戻ってくるのだよ)
ふんわりと自然な手の形。もっと深く持つ。
何もしない、と言われても。。。弓落ちそう。

注意事項を実行しようとするも、なかなか結果が出ない。
何度もトライしているとやっと手応えありで少し音が変わってきた。
弦をしっかり引っ掛けた摩擦の感触と、その時の音を確認し、それを忘れない。

チューニングは442より441の方がいい音がする。
本当は440が好み。
シャープの音程を高いめに取る癖がある。

性格が諸に出たのが恥ずかしい。
おっちょこちょい。せっかち。
(愚図の大忙し)
楽譜が簡単なので、つい早くセカセカ弾いてしまって、おまけにミスをする。
出だしを何度も弾き直すもの私の悪癖ですが、その習慣はゼッタイavoidして下さいと。
落ち着いて準備完了してから弾き始める。
そうしないと、ミスの悪循環というのもあるそう。

目指す音が出るまでゆっくり練習。

左手についてもリラックス。
指板を押さえ込もうとしなくて良い。
拡張の形を無理にキープしたまま、頑張りすぎ。

要するに脱力した自然体でチェロ本来の良い音を知るレッスンでしたが、
実際、先生も教え方に苦慮されます。
自分で気づいて体得するもんなんですね。
それが出来るのを待たず次のステップに行ってしまう日本の教え方に、異議ありの先生。
一般的には、曲を習いながら習得するものだと私も思ってましたが。

宿題として。
教本は次々たくさん見てこなくても良い。
重音もまだ弾かなくて良い。
量より質。
クオリティを最重要視してゆっくり練習して下さい。。

先生ご夫妻、演奏で大変お忙しそうなのに、こんな鈍いオバサン相手に恐れ多く、ビクビクものでした。
でも、基礎チェロ力をアップしないと始まらないという先生の意図が伝わり、ショック療法レッスンは大正解。
ピリ辛レッスン痛気持ちいいい。

先生は英語ですが、奥様が素晴らしい通訳ぶりで、ついそちらの方を向いてしまいます。
英語も少しは話せるようになりたいものです。
英語の上達の秘訣は、やはりその必要性ですね。
チェロと共に英語にも耳を澄ます1時間、アラ還には刺激的。