熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ラフマニノフと共に過ごす午後

2008年03月25日 | コンサート
タイムリーに女性チェリストの演奏を間近で拝見することができました。
華奢な手、細い指でいらっしゃって、大変参考になり、勇気付けられました。
やっぱり、どうしてもこうなる!という小指の位置もあって。
手の個人差は大きいので、教えられた弓の持ち方を鵜呑みにせず、試行錯誤していきます。
深く持ったり、浅く持ったり変化をつけられるのは、さすがプロ!

それにしても、目にも耳にも何て美しいデュオでしょう。
遠藤真理さんのチェロ、三浦友理枝さんのピアノです。
演奏は、ルックスのイメージと違って、なかなか力強いものでした。
2度目(ソロは初めて)なのですが、落ち着いた素直な音色のチェロ。

お馴染みの曲が多い中、無伴奏のアイルランド民謡が印象的でした。
縦横な和音やピッチカートの中から、くっきりとしたメロディラインが浮かんできます。

遠藤さんは、ザルツブルク在住で、三浦さんはロンドン在住。
まだ20代のお二人、只今、異国で厳しい修行の真っ最中なのでしょうね。
三浦さんの指のテーピングが物語っているような。
ラフマニノフのピアノ、迫力あります。難曲ですよね。

演奏者とは関係ないのですが…
ラフマニノフのチェロソナタ、何度か聴くうちに何だかピアノコンチェルトや2台のピアノのための何とか、などの2番出汁のような気がしてきました。
初めて聴いた時、なんとドラマチックな、とドシロウト受けしたのですけどね。

プログラム

エルガー:愛の挨拶
フォーレ:夢の後に

無伴奏でアイルランド民謡3曲
・アメイジング・グレイス
・サリー・ガーデン
・ロンドン・デリーの歌


ラフマニノフ:ヴォカリーズ
オッフェンバック:ジャクリーヌの涙
シューマン:アダージョとアレグロ

休憩

ラフマニノフ:チェロソナタ 作品19

アンコール
サンサーンス:白鳥

神戸・生田文化会館
こんな素晴らしいコンサートが無料だなんて!!!
主催者の皆様、ありがとうございます。

参考:お2人が載っています。
お若くて、この美貌なのにエライ!と変な感心の仕方をしてしまいました。
これからがとっても楽しみです。

スキルフルでビューティフルなミューズ達