熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

おばさんとプラットホーム

2007年05月09日 | 番外
「内田樹の研究室」にて、
大学入試で登場する「現代文頻出著者」ランキングなるものが。
2007年のランキングは
1位 養老猛
2位 内田樹、鷲田清一
3位、茂木健一郎

ベスト3を見て、売れ筋的?!
なかなかトレンディな感じがしました。

最近、読んでませんが、鷲田さんはファッションとかカウンター・カルチャーに詳しく一時ファンでした。
講演も行ったことがあり、こんな切り口で物事を見ることもできるのかと感心したものです。
あとのお三方はアチコチで書かれてますので読む機会がありますよね。

全員内田氏のお友達で、共通するのは「おばさん」なおじさんらしい。
ルックスでは茂木氏が言えてそうですけど、でも何だかよ~わかりません。

「男のおばさん」といえば、永六輔さんに勝る方はいないと思うけど、
ランキングには入ってません。
橋本治さんも外せない気がするけど。

何でも、おばさん的要素があると読者に対してコミュニケーション・プラットホームなるものが発生して、対話しやすくなるのだそう。

残念ながら、話が非論理的に暴走するおばさんのワタシとしてはピンときません。

ちなみに女性のおばさんは5位の小川洋子さん、たった一人。
さびしいですね。すばらしい書き手はいるはずなのに。
「おばさん的知識人」がポイントで、リアルでおばさんであることとは違うようです。
あっ、内田氏と小川氏はお友達なのかなぁ。。。
確か、同じA市民のはず。

思い出した!亀井勝一郎!

時代を感じますね。
ワタシが受験生の頃は、この方が入試問題の本命でした。
でも、自分の入試には出なかったことだけ覚えています。

「青春論」なんぞ無理して読みましたが、青年に「あなたの考えは青い!甘い!」とか言うのはナンセンスだ、というクダリしか記憶にありません。
不純な動機の読書をたしなめるように、こっちの方が面白いと坂口安吾の堕落論を友人が薦めてくれたっけ。

亀井氏をググってみたら、なんと爆笑問題の太田さんが
<もっとも影響を受けた人物として亀井勝一郎を挙げている。>ですって。
向田邦子の大ファンでもあるそうだし、彼のお年頃では珍しい方です。

うゎ、ワタシは向田さんの年齢をいつの間にか越えてしまっている。。。

左様に、おばさんの話はとめどもなく彷徨うのであります。
プラットホームはどこだ