熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

曲と映画のシーン

2007年04月18日 | 音楽
1ヶ月くらい前のこと。
FMから曲が流れると同時に、ある映画のシーンが、
シーンというには余りにぼやけているけど、
その妖しく悲しげな情感が急に蘇ってきてかなり驚いた。
とにかく、曲名をしかとチェックせねば。
ブラームス「ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25」ですと。
知らんかった。
(CD欲しくなってきたわ。)

何の映画かず~っと思い出そうとした結果、「仕立て屋の恋」???
おぼろげな記憶で自信ナシ。
音楽はマイケル・ナイマンだけど、ブラームスも使っていたのかなぁと思いながらそのままに。
マイケル・ナイマンはコンサートへ行ったことがあるので覚えているのだ。
あまり“入り”がよくなくて、ロビーでご本人が握手を求めていたので握手をしました。
ぶっとい肉厚な手が印象的。

で元の話、こういうことはググればいいのだ、と遅ればせながら気がつき、
「仕立て屋の恋 ブラームス」で検索。
いとも簡単に正解だったと判明。
あ~、スッキリした!
1989年の映画とは、時間の経つのが早いこと。

昔、ベートーベンのクロイツェルというのを聴いた時も、
ミュウミュウが街中を小走りしているシーンが鮮明に浮かんできてビックリ。
その時は「読書する女」とすぐ思い出したので、ビデオを借りて再確認しましたよ。
当時はネットもなかったもんね。
これも1988年の映画だったとは。ふるっ。

映画の記憶ゲームとしては楽しいけど、(無意識に覚えているのは驚き)
思えば曲に特定のイメージが染み付くのも良し悪しですね。
よく映画を観るヒトだと、音楽をいろいろ聴くと頭のスクリーンが大変なことになるのでは?
よく観る方では全然ないけれど、長く生きていると様々な記憶の残骸が残っていて、おもしろがったりするわけですね。
でもでも!
この年になったら、反対にどれだけ染み付きにくいのか見モノだわ。
忘却力もバージョンアップだしね。