熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

サロンコンサート

2006年05月31日 | コンサート

 
アフターファイブはマメにコンサート巡り。

神戸、北野のギャラリーで。
数十人くらいのアットホームなコンサートだった。

ベルンハルト・直樹・へーデンボルクさん(チェロ)
吉澤京子さん(ピアノ)
お2人ともウィーン在住。

プログラム
シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調
アントン・ウェーベルン:チェロとピアノのための三つの小品op.11
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 KV385g(397)
ベートーヴェン:アデライーデ Op.46
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
シューマン:アダージョとアレグロop.70

アンコール
クライスラー 愛の悲しみ

チェリスト氏は日本語ご堪能でレクチャーがお上手。
とっても感じがいいのです。

たとえば、選曲の思い入れについて…

2曲目はウィーンの作曲家の現代音楽で、2度目に聴いた時に初回とは違った新たな感動がこみあげてきたそうで、2回演奏なさった。
結果は?なんだか禅の世界みたい。

ブラームスの最晩年に作曲されたこの歌曲の歌詞は聖書から選んだ言葉だそうだけど、その選択は作曲家のまさに生と死の哲学。
コガネムシは金持ちだ、みたいに始まるニ短調。二短調は死を表す調性だそうだ。
シラーの喜びの歌のテーマみたいに「愛こそすべて」で終わる。
ブラームスの選択した言葉から、人生哲学に触れて感無量だったとか。
とってもお若いのにスゴイです。真摯な好青年!!!

他にもそれぞれエピソードを交えながら、
と~~~~~っても長くて美しい指で(拡張も拡張にならず?)
長~~~~~いエンドピンのチェロで品のある演奏を楽しませていただきました。
チャーミングなピアニスト吉澤さんとのコンビネーションもよかったです。

去年のチェロコングレスのパンフを見ると、ベートーベンシリーズのコンサートに彼も出演されてたのですね。
バッハシリーズにはかの趙 静さんや藤原真理さんも出られていて、いかにチェリスト大集合だったか改めてビックリ。(チェロ歴半年だったのでチェリストの名もチンプンカンプン。惜しいことしましたわ。)

それにしても、急に蒸し暑くなりました。
ご両人様、かなりハードな演奏スケジュールだそうで、どうぞお気をつけて!

PS:自信喪失!

ブラームスの4つの厳粛な歌 って、昨秋の水谷川優子さんのリサイタルで聴いているのです。(2番、3番)
見事に失念。
クラシック音痴だし、記憶喪失の曲が増えそう。
上に書いた内容も間違っていたらゴメンなさい。