まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

奥多摩の登山者、13名遭難事故の謎

2018-03-27 21:48:29 | 日常

平成30年3月22日

昨夜21日午後7時45分、東京都奥多摩町の三頭山(1531m)に登った登山者から雪のため下山できないとの119番通報がありました。警視庁と東京消防庁が救助に向かい22日午前1時20分ごろ全員を発見、救助したとの報道がありました。メンバーは19日に中国の通信アプリで参加者を募集した即席パーティで10名が中国人、3名が日本人で典型的な初心者の遭難事故でした。当局の迅速な対応に感心しました。通常夜間は救助に出動するなど聞いたことがありません。大抵は翌朝6時に救助に出動というのが当たり前でしたから。今回は動かないでその場にとどまるようにとのアドバイスが有効で早期発見につながり全員無事に救出されたのはよかった。翌朝であれば凍傷、低体温症で危なかったかもしれません。今までもすぐに救助に出動していれば多くの人の命が救われたことでしょう。記憶に新しい例ですが今年1月25日妙高市のスキー場で悪天候のためコースを外れた親子が携帯電話で救助要請したが、翌日捜索、心肺停止で発見された。119番に電話すればその発信場所は探知されます。登山者ならある程度の冬山装備は持参していますから何とか一晩くらいなしのげるでしょうがスキー客に装備は期待できず生命の危険は予想されるが出動しなかった。また2009年1月、北海道積丹岳で一旦救助した遭難者をストレッチャで搬送中、雪庇を踏み抜いて転落、再び急斜面を登り返し、木にくくって休憩中、その木が折れて再び谷底に滑り落ちた。翌日の捜索で凍死による死亡が確認された。自らのミスで転落させた責任を思うなら夜になろうとも直ちに救助に向かうべきだが夜間救助は危険と判断したのか救助活動はされなかった。厳冬期には立木も凍結して折れ易くならことを知らなかったのでしょうか。度重なるミスによりこの事故は裁判となり最高裁で警察の過失がが認定されました。直ちに救助努力していれば、たとえ死んでいても裁判になることはなかったでしょう。我会の大山遭難事故の時も直ちに行けば助けられるかと思いましたが捜索は翌朝からでした。民間の救助隊であればお金次第で出動してくれるのかもしれませんが警察や消防隊の公的な救助機関は夜間出動はしないものと思っていただけに今回の救出劇は遭難者の内10人が中国人だけに「特例措置」がとられたのでしょう、助かってよかったですね。今風に言えば「中国政府が救助要請したのか」はたまた「中国政府に対する忖度」が効いたのでしょう。

最近ではドローン技術の発達により危険な場所でも捜索が可能になりました。夜間でも体温を感知し見つけることもでき、将来は必要な物資を届けることができるのではと思います。新技術の開発により多くの命が救われることを望んでいます。

コメント
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