フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

新聞を読んで

2013-06-04 14:45:33 | 新聞を読んで

   今朝の「天声人語」は憲法96条の改正について取り上げていた。96条を改正するのは、「何でもできる魔法使いの魔法のようだ」、「試合に勝てないからルールを自分に有利なように変えるようなもの」、「何に使うか分からないが、とにかく拳銃をくれというようなもの」などの比喩を紹介し、戦争を知る世代の元自民党重鎮の古賀誠、野中広務両氏も批判していると書いている。 

   このところ連日、円と株の乱高下が話題になっている。確かにその上昇・下落の幅が大きいが、どちらにしたってどこまでも上がり続ける、下がり続けることはあり得ないことであり、踊り場とか反転なんていうのはあって当たり前である。何をそう大騒ぎするのか。円安・株高になれば「やったやった。アベノミクス万歳!」の大合唱。反転すれば「日本経済はこの先どうなるのか? バブル崩壊の二の舞か?」などと騒ぐ。
   そもそも円も株も日本の投資家の力で動いているのではない。海外の富豪などの巨大資金を集めたファンドの思惑に動かされているのである。怖いのはそれは政府や日銀がコントロールしきれないものだし、その煽りを受けて欧州危機が再燃し破綻国が出て来ることである。そうなったら先進諸国がドミノ倒しになり、ハゲタカのファンドは元も子もなくなる。そうならない動きが出てくるはずだ。いや、ハゲタカはもっとしたたかかもしれないな。

   オピニオン欄の記者署名コラムで、モスクワ支局長が北方領土について書いている。領土問題の交渉に前向きなロシアのプーチン大統領と合意したばかりの「交渉再スタート」が、日本維新の橋下共同代表の発言問題で影を落としているという。なぜ慰安婦についての発言が領土問題に絡むのか。それは「第2次大戦で日本軍国主義と戦った勢力への侮辱であり、大戦の結果としてのロシアの北方領土支配という現実を受け入れていない」と捉えるからである。ロシアには当然領土支配の堅持を唱える勢力が強い。
   先般安倍総理がモスクワ訪問の際、プーチン大統領が「領土折半」を口にしたとかしないとか闇に付されたが、「領土折半」は「歯舞・色丹2島返還」よりずっと日本寄りの解決案である。私は日本が「4島一括返還」を主張する限り、返還は永久にないと考えている。理想論を犬の遠吠えのように叫んでも何の解決にもならない。交渉には相手がある。相手を武力で押し込むのか、国際裁判に引きずり出して我が意を通せるのか、相手に「折半」の土俵に乗せた方がよいのか、現実論は一つだろう。しかし、それをも橋下発言が吹き飛ばしてしまうのであろうか。

[今日の花]  

   神代植物園には花壇にも色とりどりの花が植えられていて来園者の目を楽しませているが、私には園芸用の花は名前の分からないものが多い。いつもに反して今回は名前の分からない花の特集である。

       

        

       

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