日の暮れが一気に早まり、建物や木の陰が長くなった。もう9月も末、すっかり秋である。
秋祭りとともに運動会のシーズンにもなった。昨日は私が安全見守り当番を務める小学校の運動会があった。2学期になるとすぐ体育の授業は運動会の練習一色になった。校庭での見守り方々練習風景を眺めて、組体操や踊りなどは皆が揃うのだろうかと心配にもなったが、頑張って本番では立派に演じていようだ。参観者からたくさんの拍手をもらっていた。時々陽が差す薄曇りの中、大勢の保護者などが我が子や孫に声援を送り、ビデオや写真に収めていた。私は学校からの招待も受けていたが、見守り当番のため競技の方はしっかり見届けることはできなかった。紅白対抗では紅組が最後の種目でわずかに逆転勝ちしたようなのだが、下校の児童に聞いてみると勝ち負けは私が思ったより「嬉しい」「悔しい」の気持ちにさせることが分かって面白かった。運動会は学校行事の華だ。(下の写真は、ポケットに忍ばせたバカチョンカメラで見守りの合間に撮ったもの)
紅白の児童席の前での応援合戦 応援にも力が入る徒競走
人垣を成す大勢の参観者たち 運動会のハイライト 6年生による組体操
さすが白鵬、今の角界では別格の強さである。 今場所破竹の勢いで勝ち進み、1横綱2大関をも連破して”旋風”ところか”大型台風”化していた新入幕の逸ノ城をがっちり受け止めて土俵上に一回転させた(昨日の14日目)。そして今日,14勝1敗で31回目の優勝を決めた。それにしても、確かに怪物と言ってもよい逸材ではあるが、まだ大相撲に入門して1年足らずの新人に転がされる他の横綱や大関は何としたものか。案の定というかもうお決まりのクンロクの大関陣・・・そんな大相撲に飽き飽きして新鋭の遠藤や大砂嵐に期待を寄せていたところに逸ノ城の登場である。来場所は上位全員と当たる番付に昇進する。先輩力士がどう意地をみせるかが見所だ。
[日本語教師の中国滞在記] 北京編#20―五輪がもたらしたもの
前号では「五輪後の高揚感」について紹介した。ではオリンピックが北京(あるいは中国)にもたらしたものは何であろうか。。
日本では1964年の東京オリンピック開催により東海道新幹線や高速道路などの社会基盤が整備され、カラーテレビが普及するなどの現象も起こり、高度経済成長の起爆剤になったといわれる。
私は五輪前の北京については会社の出張で行ったきりなので、五輪後との比較を語る資格はないが、滞在してみて思うのは、まず地下鉄が整備されたことだろうか。路線の建設延伸はその後も続いているが、五輪を目指して一気に進んだことは間違いない。路線は分かり易く、駅は新しいだけに広くてきれいである。乗り換え等駅内の標識も英語が併記されていて分かり易い。車両は明るく、運行の間隔も東京並みだ。ついでに言うと市内は2元(30円くらい)均一の料金である。なんとも羨ましい。
広域交通では高鉄(高速鉄道)の建設が進んだ。北京からの長距離移動が格段に便利になった。中国の列車ダイヤはあてにできないといわれるが、高鉄は速くてダイヤもきちんとしている。
そして実感したのが、空気がきれいになったことである。中国の都市の大気汚染の深刻さはつとに知られたことであるが、そんな都市に海外から大勢のオリンピック客を迎えるわけにはいかない。(何しろ大気汚染を理由に北京五輪出場を辞退した陸上選手が出たくらいなのだ) 国の威信を賭けて大気汚染の改善に取り組んだ結果、確かに私の滞在中は「きれいな空」を感じた。(PM2.5という深刻な問題がまた起きていることは記憶に新しい)
もう一つ。これも五輪前とはっきり比較できるわけではないが、市街地の公衆トイレが清潔になった。日本人からすると中国の公衆トイレには入れたもんではない、というイメージがあるが表向きの場所のトイレはまずはきれいであった。(裏通りや都心を外れた所では入るのがはばかれるようなトイレがまだまだ多いが・・・)
広くてきれいな地下鉄駅 地下鉄の車両内 高鉄(中国版新幹線)の「和谐」号