フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

お騒がせ

2012-10-17 13:43:34 | 時事トピックス

   人騒がせなことが続いている。
   iPS細胞を世界に先駆けて作製に成功した功績で山中信弥教授がノーベル賞を受賞した、というニュースで日本中で沸き返っているそのさ中、11日の読売新聞などで「日本人研究者が世界で初めてIPS細胞技術を使った手術に成功」という”ビッグニュース”が報じられ、森口尚史なる人物が一躍時の人として脚光を浴びた。
   しかしこの”成功”は、記者会見やメディアの検証が進むにつれてたちまち怪しいものとなり、読売をはじめこれを報じた報道機関は事実でないことを認めて13日から14日に「お詫び」記事を載せた。
   その間はノーベル賞受賞の話題そっちのけで、森口氏についての報道で埋め尽くされた感があった。記者会見やインタビューなどでシドロモドロする森口氏の映像が朝から晩まで流され、森口氏の論拠が次から次へと覆されて行った。    
   後退を重ねた森口氏の主張も、「昨年の1件の実施例」は現在まで固持しているが、今や誰もそれを「世界初の快挙」と信じる者はおらず、「大ぼら吹き」「ペテン師」「浅はかなピエロ」扱いに堕ちてしまった。
   大手のマスコミがガセネタに引っかかった訳だが、一介の市井人のネタの売り込みでこんな失態を演じるはずはない。結果としては、日米の有名大学の「客員研究員」などの虚実ない交ぜた肩書きや、余りしっかりしていない論文の”実績”にまんまと騙された訳だが、同じようにネタの売り込みを受けた朝日や毎日では、怪しいと判断して記事化を見送ったとしている。
   本人は周りに「自分がノーベル賞を取るかも知れない」なんて言っていたとか。虚言症極まれりだなあ。

   次はネット社会に大きな衝撃を与えた一件。
   大阪市のサイトへの大量殺人予告および伊勢神宮の爆破予告のメールを送ったとして、”発信元”の2人が逮捕された。しかし、所轄の大阪府警と三重県警が別々に捜査していたところ、2件のメールに使われたパソコンは同じウィルスに感染しており、第三者が遠隔操作によって他人のパソコンから予告メールを発信したものと判断され、2人は釈放された。
   その後、ネットトラブルに詳しい弁護士のもとに 「真犯人」を名乗る者からメールが届いていたことが分かった。それには、”事件”となったものを含めて12件について触れ、本人でなければ分からない事が書かれているため、警察もこれが「真犯人」のものと見ているようだ。
   文面には逮捕の被害者に対するお詫びの言葉とともに、警察をもてあそび挑発する内容が書かれているとか。
   それにしても恐ろしい世の中になって来たものだ。インターネットの便利さは誰も否定できないことだが、その便利さを逆手に取って、悪意ある有害なツールにもなり得るのだ。私の知恵では考えもつかないハッカーとか呼ばれる連中にかかったらひとたまりもない。データを盗む、コンピューターを混乱に陥れる、成りすましで悪事を働く・・・今回は全く見ず知らずの人間を警察に誤認逮捕させたのである。両警察での情報交換がなく、ウィルス感染が突き止められなかったら無実の人が冤罪に陥れられるのだ。本当に恐ろしいことである。

   恐ろしいと言えば、身の毛もよだつ恐ろしい話。 昨年11月の兵庫県尼崎市でコンクリート詰め遺体が見つかった事件の捜査から、このほど同市内の空き家から2人の身元不明の遺体が見つかった。事件関係者の周辺には7人の行方不明者がいると言われ、まだまだ事件は広がること間違いなしの状況である。
   事件関係者相互および行方不明者との関係は複雑で、新聞・テレビで相関図などが示されるがとても分かりにくい。そして関係者家族の生活の様子も伝えられているが、なんともオドロオドロしい限りである。人間ってそんな存在なの? う~ん、こわいこわい!  


[まだまだダリア カメラマン繰り出す]

   原則として同一シーズンで同じ花は取り上げないのだが、神代植物園のダリア園がまだ満開状態が続いていて、多くのカメラマンを惹きつけていたので再々登場。   
   

       

      

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