小保方晴子さんの記者会見はその後週刊誌やテレビのワイド番組などの格好のネタになり、すっかり社会現象になっている。科学論議から組織・人間関係論、それに週刊誌のスキャンダル・ネタと様々だが、私は小保方さんの上司にあたりSTAP細胞論文の主要著者でもある理研の笹井芳樹氏が新聞社の取材に「STAPは本物の現象であり、会見を開く方針である」と答えたとの記事に関心を寄せている。今週には科学的な見解が進展しそうである。
ところで今日の昼頃、外出から帰ってテレビを点けたらバラエティー番組で丁度この話題の最中であった。「小保方会見に潜入取材 どこも報じない現場ウラ側」とあった。その中で、小保方さんがSTAP細胞作製に200回成功したと言ったことに対し「細胞の培養には1週間かかり、成功率は30%とも言っているので200回成功するには666週間(12.8年)かかる。小保方さんが18歳の時から実験を続けていることになる」との評論家のコメントが紹介されていた。私も会社時代に生化学に関する分野にいたことがあるが、1サンプルに1週間かけ、また次のサンプルに1週間・・・なんていうバカな実験をする者がどこにいる?と聞きたい。培養だけなら何十サンプルも同時にできるのだ。こんなことも知らない低レベルのコメントを取り上げる放送局(番組製作者?)も無知丸出しであった。前の号で「百家争鳴」という言葉を使ったが、世の中十分な取材や裏付け取りもしない”専門家”の評論がいかにまかり通っていることか、その一例ではある。
[今日の花]
シデコブシ(幣辛夷) ウグイスカグラ(鶯神楽) ウメザキウツギ(梅咲き空木)
アオキ(青木) キジムシロ(雉莚) フデリンドウ(筆竜胆)
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