河井克行議員(元法務大臣)が公職選挙法違反の容疑を認めて議員辞職を表明したことは取り上げ済みだが、その時点では金銭を受け取った被疑者や参考人のほとんどが「買収」を認めて外堀が埋まり、逃げる余地がなくなったこと、それに牧師の説諭を受けた倫理観が働いたものと考えていた。
しかしそれは党の方針に縛られて国民を欺く表明であり、私も勘違いをしていた。真実は辞任後の補欠選挙を避けて10月の衆院総選挙に併せるため、辞任期日をそこまで懸命に引き延ばして来たのだ。
夫人河井案里氏の参院選に他の候補者の7、8倍もの軍資金を配って買収の限りを尽くさせておいて、選挙違反が表面化すると今度は補充選挙を避けるために辞任を引き延ばさせる・・全部二階幹事長が操っている仕業だ。その幹事長が今回の事件を「他山の石」として、蛙の面に小便でしれ~っとしている。こういう神経でないと政界、特に政権党の中を泳いでいけないのだろうなと改めて思う。選挙民も国民も舐められたものだ。
開催中の選抜高校野球に続いて、プロ野球も一昨日(26日)セ・パ同時に開幕した。新聞やテレビで流されるスポーツ記事や番組は多様化して来ているが、季節イベントの高校野球と大相撲を除いて相変わらずプロ野球の枠が最大である。私はというと、もうテレビ中継を観ることは滅多になく、試合の始めから終わりまで観ることはまずない。プロ野球は試合展開がダラダラして間延びし過ぎる。高校野球は勿論、大リーグの方が試合時間が短い。プロ野球はイニングの交代や投球間隔が長過ぎるのだ。
前にも書いた気がするけれど、トイレに立って戻って来てもテレビには同じ投手、捕手、打者が同じ位置に映っていて、変わっているのはS・B・Oの数字だけ・・ということがほとんど。こんなスポーツ中継は飽き飽きしてしまうと思うのだが、まだ人気は高いようだ。
さてところで、昨日新聞の記録を見て思った。プロ野球開幕の日の巨人対DeNA戦、巨人が8-7で勝ったが勝利投手は先発で6回を投げた菅野ではなく最終回の1イニングを投げた中川になっている。同点で登板した後決勝点が入ったというなら分かる。しかし、1点リードで逃げ切りのところ2点を取られて逆転されてしまった。本来なら敗戦投手だ。ところがその裏逆転サヨナラで勝利投手が転がり込んだ。6イニング投げて試合を作った菅野ではなく、逆転されて負けるところを攻撃陣が再逆転した結果中川が勝利投手。勝利への貢献とは全く矛盾する成績結果である。