フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

話題を呼ぶ官界人事

2018-07-29 10:31:57 | 日記

   前号のブログに取り上げた野田聖子総務大臣の疑惑や二人の文部科学省高官の相次ぐ逮捕劇はスキャンダル化の臭いがしたのだが、ワイドショーや報道番組はそれほどの反響はないようだ。

   そんな中、セクハラ問題で辞任した福田財務次官の後任に岡本薫明(しげあき)主計局長が就任すると発表された。岡本氏は問題化した森友関係の文書改ざん当時、文書管理の責任者である官房長だったため、6月に文書厳重注意を受けており、その直後の昇格となる。麻生財務相は「本人が直接改ざんに関与したわけではない。岡本新次官の体制においてしっかりと信頼の回復に向け財務省再生に取り組みたい」と強調している。
   財務省では、佐川国税庁長官と福田財務次官が辞任して、「2トップ」が約3カ月にわたって不在という異常事態が続いていたが、改ざん問題で処分を受けたばかりの岡本氏を次官に昇格させる人事は批判を招きそうだ・・と新聞(朝日)では憂える。


   その朝日の27日付け「池上彰の新聞ななめ読み」というコラム記事が面白い。加計問題で愛媛県職員に「本件は首相案件だ」と言ったり、「面会の話は首相に報告していない」などと国会答弁して時の人になった柳瀬経済産業審議官の退任理由についての、各新聞の記事の掘り下げである。例えば、朝日では「世耕経産相は加計問題とは関係ない。退任理由は世代交代である・・としているが、柳瀬氏の後任者は同期入省なので世代交代とはおかしい」と疑問を投げかけている。毎日は「トカゲのしっぽ切りとした上で、経産相は世代交代を図る面もあり、総合的に判断したと説明するが、『面もあり、総合的に』というなら他にどのような理由があるのか」と切り込んでいる。日経は「加計問題は全く関係ないというが、省内では就任から1年で退位には早すぎるという声がある」と疑問を投げかけているのだが、このようにマスメディアが疑問視する官僚人事も”官邸主導”(首相の都合)で推し進められているのだ。

 

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