お台場を散策した後は本日の目的である神楽坂へ。
神楽坂は初めてである。わたし的に神楽坂と言えば
昔の情緒が残る花街というイメージに加えて
漱石、尾崎紅葉、泉鏡花そして林芙美子等が
所縁のある文学の街というイメージである。
細い路地ような坂がつづく。坂がある風景は
どこか安寧を覚える。私の住む神戸もやはり
坂の街だからきっとそう感じるのかもしれない。
さて、今回の上京の目的はとある初会食。
我が子とそのフィアンセが設定した食事会。
閑かな割烹料亭である。
全国から取り寄せた旬の食材の数々。
淡路島の鯛のお造りが出たときは少し嬉し。
今の時期ならまだ桜鯛だろうか。
北から南からにっぽんの食材が揃う。
やはり東京は全国の台所なのだなと実感。
しかし神楽坂の料亭なんてこんな機会でもないと
とんとご縁がなかったであろう。
冷酒も進んで神楽坂の邂逅の時間は過ぎて行った。
人生というものは新しい出会いからまた始まる。
両家もこの神楽坂よりまた一頁が加わるのだ。
この日の初夏の神楽坂を永遠の記憶にとどめておこう。
もちろんこの日は大安であった。
邂逅に酌む初夏の神楽坂
■懐石 一文字
東京都新宿区神楽坂3-6-46