陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

富山の駅前酒場

2012年02月12日 | slow life

魚津へ出張の帰り富山で降ろしてもらう。
すでに雪が降っていたが、この日は
まだ列車を止めるような雪ではない。
富山駅から近い酒場を目指す。
行きたい店が実はあったのだが、少し遠い。
この雪では足を滑らせかねない。
そう思い、別の酒場を探すことにした。
この店は駅前から近い処にあった。

大衆酒場という看板は判り易かった。
そろっと遠慮がちに扉を開ける。
すわっ!店の視線が集まる。
少し間を取る。しかし席へ促されもしない。
勝手にカウンターに座った。初めて入る店は
やはり緊張が走る。独りだとなおさら。
どうやらこの店は家族経営の店のようだ。
大衆酒場というより小料理屋の風情。
初老の夫婦に、板前は息子らしき男。
こういうパターンの店はよく見かける。
当に地方では多いような気がする。
カウンターには二人連れとひとり客。
いづれも常連だ。明らかに店の態度が違う。
どうやらここは常連御用達の店だ。
待っていても注文も聞いてくれない。しかし
意識はちゃんと置かれているのは感じる。
ややあって注文する。注文はひととおり
愛想よく聞いてくれた。当たり前だが
この当たり前がなぜかほっとする。

富山という所はよそ者には冷たいのか?
それとも人見知りの町なのかな?
たまたまかもしれないが…。
のどぐろ、げんげ、みぎすの焼き物。
美味しい食材が並ぶ。最終の特急
富山発のサンダーバートは8時前に発つ。
乗り遅れたらアウトだ。そこそこに店を出た。
雪はまだ降り続いていた。今宵
富山の雪は想像以上に冷たかった。
身に沁みたなあ。
また富山に来たら再挑戦してみよう。
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