江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

褒められ下手

2019-08-12 23:59:37 | 人形について
褒められると悪い気はしないが、
録画されたものを見ると、いつもうんざりしてしまう。

飯田の公演でとったアンケートを渡され、
ざっと目を通していた時
目に留まった言葉があった。

A world class Puppet Master - The Finest!

その時の公演は、随分海外の人がご覧になっていて、
この言葉も多分声を掛けてくれたアメリカの方のだろうと思うのだが、
こんな風に言われると、やはり嬉しいものだ。

ペルーのリマで公演した時、
ガストン・アラマーヨさんが見て下さった。
彼はクシクシという人形劇団をかつて奥さんと運営していて、
飯田でも公演したことのある人。
現在は高齢になり、
外に出ることもままならなくなってしまったそうで、
このように見て下さったこと自体奇跡だったかもしれない。

そのガストンさんが私に
「あなたは、人形がじっとしているときでも
そのたたずまいから、
あなたがマエストロだとわかった」

私は感動してしまった。
これほど嬉しい言葉はなかった。
けれども私は、
通訳者がいるにもかかわらず、
グラシアス(有難う)
としか言えなかった。

と、ここまで書いて、気付いたことがある。
日本の職人や芸能者のことを
究極のアマチュアリズムと言った外国人がいたが、
褒められたことを肯定すると
その時点で立ち止まってしまうのではないかという
不安を覚えるのである。
いろんな意味で動き続けていたいと思うのだ。
もっと素直になればよいのに、
とも思うのだが・・・
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月のスケジュール | トップ |  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人形について」カテゴリの最新記事