江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

道徳

2017-03-02 23:45:20 | 日本の文化について
小学校で道徳が教科になるという。
あの文科省が指導するのだから、開いた口が塞がらない。

私が通った小学校は国立大学の付属だったから、
今から50年ほど前に、もうすでに道徳の時間があった。
細かなことはすっかり忘れてしまったが、
理想とするきれいなことを教わったと思う。
だから同じ付属ながら中学に上がった時、
ギャップに驚いたことだけはしっかり覚えている。

江戸時代、庶民は寺子屋で学んだから、
仏教を中心とする哲学を学んだ。
武士は論語などを通して、儒教の哲学を学んだ。
それを破壊したのは明治維新、という説がある。
以前にも書いたが、
神道は土地神さまを祭っているから、
個々人の心を満たすことはない。
だから日本に仏教は広まったし、
寺院を守るのは神様なのだ。
それを捻じ曲げたのは国家神道だ。

国家神道は、アマテラスから続く天皇を祀るというものだが、
アマテラスを祀る伊勢神宮の内宮の禰宜荒木田氏は、
朝鮮半島からの渡来人だという説が本流になっている。
(「伊勢と出雲」 岡谷公二著 平凡社新書)
教育勅語を唱和させている幼稚園の園長さんは
韓国人中国人が嫌いだというが、
日本の神社には新羅系や百済系が多くあり、
(出雲大社や諏訪大社なども)
私には矛盾しているとしか思えないのだが。

家庭における教育力が低下しているという。
でも私の知っている昔は、
「うちの子供は悪さばかりしているから、
先生、しっかり教えてください」
と言って、学校に預けていた。
今はモンスターペアレンツが勝るからそんなこと考えられないが、
活躍するスポーツ選手には親の影響が驚くほどあって、
家庭における教育力は、増すこそすれ、低下しているとは思えない。

昔は
「子供は親の背中を見て育つ」と言われていた。
国民は、国を背負って立つ人の背中を見て育つと言えるのだろうか。
国民の財産を8億円も損させたり、
”人助け”と称して、自分の保身ばかり考える人ばかりでは、
ろくな人は育つまい。
まずは国を背負う人たちの道徳教育から始めるべきだろう。
情けない人ばかりである。
コメント
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