江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

福井 その6

2016-09-06 23:32:15 | 日記




大湊神社

東尋坊から海を見回すと、
さほど遠くないところに小島があり、橋でつながっている。
神社だとわかり、お参りしてから帰ることにした。

橋を渡り始めると、ところどころに黒い液体のようなものを撒いた跡がある。
釣りが好きな甥っ子によると
イカ釣りの跡だと言う。
海は透き通っていて、底が見えるほどきれいだった。

鬱蒼と茂ったところを入ると、急峻な階段。
登り詰め、模様のきれいな敷石を伝って社殿に行き、振り返ると
鳥居越しに海が開けていた。
鳥居をくぐると、小さなテラス状になったその向こうは、崖だった。
人はここで、船の航海の安全を祈っていたのだろう。

帰る頃には、少し波が立ちはじめていた。
小舟が1艘、揺られながら釣りをしていた。
舳のその先に、海鳥が1羽浮いていた。
おこぼれを狙っているのだろうか、
ゆったりとした時間だけが、流れていた。





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福井 その5

2016-09-05 23:40:39 | 日記




東尋坊 その2

昼間だからなのだろうか
人はどの崖に吸い寄せられるのだろう、
そんな疑問を持って近寄っていったが、
私にはよくわからなかった。

いくつかの崖を覗いていたら、
船着き場のある入り江があった。
一瞬、落ちた人を救うためにあるのかと思ったが、
実は遊覧船の発着場で、
この日は台風が近づいていて波が高く
残念ながら運航停止だった。

そう、ここは観光地、
確かに岩が面白い。
夏休み最後の週末
人々は陽気に、”救いの電話”のポスターに気付く様子もなく
通り過ぎていく。



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福井 その4

2016-09-04 23:44:36 | 日記
東尋坊 その1

高所恐怖症のかみさんは、実は行きたくなかったようだ。
私だけでなく、スタッフとしてきた甥にも乞われて
しぶしぶ行く気になったようだ。

ここは自殺の名所、
いや、名所なんて言ってはいけないだろう、

思い止どませようとするポスターを見て、
そのことを思い出した。

中学の担任に言われたことを思い出す。
自分を追い詰めることがあるかもしれないが、
どこかに逃げ道を作っておきなさい。

私は逃げ道だらけで今がある。
乗り越えられれば、
生きていて良かったと思えるような感動や喜びを
味わうこともできるのだ。

頑張らなくってもいいのだ、
ちょっと違うところを見て、気を少し楽にすればよいのだ。





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福井 その3

2016-09-04 00:07:01 | 日記


大瀧神社・岡太(おかもと)神社

「芸術新潮8月号」は、神社百選がテーマ。
折角福井に行くなら、と調べてみたら、
上記の神社が唯一載っていた。
天保14年(1843年)、永平寺も手掛けた名棟梁・大久保勘左衛門の作、
ともかく作りが面白いし、迫力がある。
これを見逃す手はない。

場所は越前和紙の里、
岡太神社は、紙の神様を祭っている。

境内に入り社殿を目指す。





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福井 その2

2016-09-03 00:37:16 | 日記
一乗谷 朝倉邸跡



永平寺を出て南下、
地図に一乗谷とか朝倉邸跡地なんて書いてあるけれども、
戦国時代にはほとんど興味が無いせいか、
素通りして次の目的地に行く予定だった。
ところが、
この一乗谷に差し掛かって、
谷間に広がる城跡の、
なんて言えばよいのだろうか
ともかく今まで行ったお城や城跡にはない異様な空気が感じられ、
思わず車を止めて、歩いてみることにした。

夏草や 兵(つはもの)共が 夢の跡

まさしくそんな感じだったのかもしれない。
ここは信長に滅ぼされたところ、
でも谷間に兵を潜ませれば、
信長とて容易に攻められなかったのではないか。
壮絶な戦いが繰り広げられたのであろうか。

礎石しか残らない建物跡の脇に
しっかりと庭園が残されている。
そのアンバランスさにも、異様なものを感じた。

偶然だったが、面白い体験だった。





これは土塁。
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