江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

「漢字の気持ち」

2011-06-21 23:33:31 | 劇評・他
新潮文庫から出ている高橋政巳・伊東ひとみによる本。
漢字には古代中国の人々の「こころ」が込められてあると書評にあって購入。
読んでみると現代にも通じる哲学が含められている。
奥が深い。

一番最初に取り上げている漢字は、しあわせを意味する「幸」。
この字は、刑罰として手枷をはめられた人の姿の象形だという。
手枷をはめられた人とは、古代中国では奴隷をさす。
その苦しみや悲しみ、恐怖感の無い状態、手枷の無い自由ほど幸せなものは
無かったから、文字の形と意味が一致したという。
のっけから考えさせられた。

「たすける」という意味の文字だけで6例取り上げている。
「忘」と「忙」は、ともに「こころをなくす」と書くが、
意味の違いはどこから来るか
とか、
興味が尽きない。
「今」を考え直すきっかけにもなった1冊だった。
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石巻 その6-1

2011-06-21 00:01:37 | 日記
相川地区まで足を伸ばす。
この写真は相川小学校。
母子が見に来ていた。
ここでは親が迎えに来た児童が1名、流されたそうだ。
子どもたちは少し片付けられた瓦礫の中で、遊んでいる。
どんな思いをしているのか、聞くことはできなかった。

ここは立ち入り禁止になっていなかったので、中に入ってみる。
泥は綺麗に片付けられ、1室に残っていたものが集められていた。
トロフィーなどの記念品や、ランドセルや学用品など。

廊下に出てみる。
誰も居ないのだから静かなのは当たり前なのだが、
その静けさが、私にはなぜか不思議に思えた。
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