江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

藤戸 竹喜 展

2021-09-23 00:09:17 | 日記
今、東京ステーションギャラリーで行われている
藤戸竹喜(ふじと たけき)展に行ってきた。

旭川に生まれ育った私にとって
熊の木彫りは見慣れたものだった。
ところが彼の木彫りは、
ただ単にリアリティーの追及と片付けられないものがある。
見ているうちに、熊の体温を感じてくるし
木彫りにもかかわらず
毛の柔らかさを感じ、
思わず触りたくなってしまった。
きっとそういう人が多いのだろう、
とにかく監視員が多かった。

オオカミに育てられた少年の話しという
木彫の絵本のようなものもあったのだが、
全部見終わったときに、
何か一編のドラマを見終えたような感覚に陥った。
それは遺作になった作りかけの熊が
作りかけにもかかわらず妙に存在感があったからかも知れない。
8日間の公演の後で、二人とも身体が重かったが、
心が満たされ、来て良かったとつくづく思った。
図録を購入したが、
写真では、あの皮膚感は出ていなかった。

是非見て欲しい。
26日まで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする