江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

ドキュメンタリー番組

2018-11-12 22:58:04 | 日記
日本テレビ日曜深夜のドキュメンタリー番組は、
いつもなかなかしっかりした内容で、見応えがある。

ちょっと前になるが、
南京虐殺事件を検証した番組があった。
これは第2弾で、
第1弾を流したところ、
「南京虐殺事件はなかった」とする批判がかなり寄せられ、
改めて検証し直したものだった。

当時の政府は(”今も”かもしれないが)書類を燃やして証拠を隠滅し
南京事件に対する書類は表紙しか残されていなかった。
そこで、南京に侵攻した連隊の隊員たちの証言や日記などを通して
再現していく。
そして、やはり虐殺はあったと証明する。

では何故、”無かった”とする意見が
まことしやかに流れるのだろうか。
そのことも追及していた。
南京に侵攻した連隊の連隊長は、
虐殺のあった後に入城している。
だが戦後故郷の会津に戻った後地元紙の取材を受け
「無かった」と答えている。

反証の元まで調べ上げた丁寧な作品だった。
安倍首相を支持する”保守”的雑誌に踊っていた
「南京虐殺はでっち上げ」
の言葉は、それ以来目にすることはなくなった。


自分の性に違和感を覚える人を取り上げた番組はNHK。
結婚したことで、もしくは出産したことで
違和感を強く持つようになった人々を取り上げていた。
”違和感”と言う言葉しかないような
もやもやしたはっきりしない感覚。
”男”と”女”と言う既成概念で固められてきているから
自分でもどうとらえてよいか分からない。
その様子が実に丁寧に描かれていた。
”生産性が無い”と切り捨ててしまう国会議員に
どれだけ彼女らのような真摯さがあるのだろうか。

これから労働力の補充に”移民”を受け入れるという。
歴史をゆがめ、人間の多様性を否定する人々に
どうして外国人に働きやすい環境が造れるというのだろうか。

これは何も政治家に限ったことではなく、
我々も真摯に考えなければならないのだ。
コメント
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