５９発

不思議な数字だ。
余りにも中途半端な感じなのだ。
実は５ダース用意して、１発欠陥品だったのではないか。
飛ばそうとして、飛ばなかった。
賞味期限が切れていたのかも・・・

それにしても、と思う。
”先進国”の米国支持。

確かに、武力で持ってでしか得られない平和もあるだろう。
ツチ族をフツ族が虐殺するのを目の当たりにした
PKOカナダ軍の司令官の話は、重い課題を突き付けてくる。

南スーダンに駐屯する自衛隊は、
戦闘行為を目の当たりにして、
３５０人の隊員のうち２０人以上がPTSDになったのだそうだ。

机上でしか状況を判断しない政治家たちには
毒ガスは悪くて
トマホークはよしとするのであろうか。
その違いはどこにあるのだろう。
毒ガスは不特定多数の市民を犠牲にし、
トマホークは、軍事施設を攻撃したから？
でも、５９発なのだ！
全てが狙った通りに着弾しているとは限らないのだ。
現にシリア政府は、子供の犠牲者がいると発表している。

二つに共通していることがある。
共に攻撃している人は、
遠くにいて安全だということ。
決してカナダ軍の司令官の状況とは違うのだ。
これで戦火は飛び火し、広がっていくのだろう。
杞憂で済めばよいのだが。

”平和”は、一生懸命努力しなければ維持できないものなのだ。