江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

高田世界館

2015-12-17 00:04:46 | 日記




104年前に劇場として建てられたところを映画館に改装し、
いろいろな波に揉まれながら現在に至っているそうだ。

昔の劇場らしく窓を開けるとかなり明るくなるのだが、
映画館らしく照明設備は乏しい。
ところがその乏しい照明で舞台を照らして観客を迎えると
観客からは一様に感嘆の声が漏れた。
何とも言えない雰囲気が生まれていたからだろうが、
これも劇場が持つ”味”というものだろうか。

古い劇場には、幽霊が住んでいるという。
いくつもの芝居がこなされていくうちに
登場人物が染み込んでいくのだろうか。

浅草に常盤座という劇場があった。
取り壊されるその直前に舞台に立つことができたが、
埃だらけの2階席から舞台を見た時、
大勢の観客に囲まれているような錯覚にとらわれてしまった。

改修される前の大須演芸場に出た時も
2階にある楽屋から2階席に回ってみた時も
染み込んでいる何かを感じた。

そしてここも、何かがありそうなのだ。
こういう劇場は、舞台に立っていて、楽しい。
お客さんも、全体から生まれる雰囲気を、
全身で楽しんでいたようだ。

良い劇場だった。
これからもいろんな人に育てていって欲しいと思う。





コメント
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