江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

奉納と春一番

2014-03-18 23:21:30 | 日記
被官稲荷神社は、間口1,5m、奥行き1,4mの小さな社殿。
新門辰五郎の妻が重病に罹った時、
京都の伏見稲荷に祈願して全快したそのお礼にと
町の人が伏見稲荷から祭神御分身を勧請し、社が建てられたという。
それは安政2年のこと。
大正時代に覆屋が建てられたけれども、
関東大震災にも東京大空襲にも被害にあわず、
今に至っているそうだ。
浅草神社(浅草寺に向かって右側にある)の末社になっているけれども、
五穀豊穣、福徳円満、商売繁盛、立身出世、
そして何よりも芸能上達の御利益(御神徳)があるとされているのだ。

そこに芸能を奉納しないかと誘われたのは2年前、
浅草神社は三社祭の神社、
それに浅草は芸能の町
声を掛けて頂いただけでも嬉しかったのだが、
2年続けて折が悪く
今年やっと願いが叶った、

と思いきや、何と春一番。
風が吹き荒れている。
「どうしますか」と尋ねられたけれども
止めてしまうと、もう2度と縁がなくなってしまうような気がして
また芸能の神様なのだから、
きっと何とかなると思い、
午後1時55分、社殿の前に立つ。

神主さんからお祓いを受け、身を清めて頂いたところで
まずは「酔いどれ」
2度ほど人形の足が風に掬われたが、
何とか遣いきることができた。
いつの間にか観客に囲まれている。

いったん休憩して参拝者に社殿の前を開ける。

そして「獅子舞」
こちらはほとんど風の影響を受けず、
無事舞い終えることができた。
やはり神様はいた!

奉納とはいえ、なんか楽しい。
来年もと言われ、二つ返事で受けてしまった。

さて、ご利益のほうは・・・
なんて言っていると、
するりと手からこぼれてしまうのだ。
用心、用心。
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素晴らしい理由

2014-03-18 00:18:05 | 日記
サッカーJリーグの、
あるサポーターが貼った横断幕に対して厳しい処分が下された。
この発表の時、チェアマンの言った理由が素晴らしかった。

「どういう考えに基づいていたのかということではなく
受け手がどのように感じたか」に目を向けるべきだ。(毎日新聞による)

表現するということは、こういうことなんだ、
と、改めて考えさせられた。

今かなり多くの人が、日常的に表現活動をしている。
このようなブログしかり、ツイッターしかりなどなど・・・
やはりこういった意識は持つべきなのだろう。
匿名で書き込めるところでは尚更だと思う。
Jリーグは、素晴らしい見本を示した。

それに引き換え、と思ってしまう。
政治家やNHKのあの態度。
もっとも丁寧に言葉を使わなければならない人々なのに、
撤回すれば不問になってしまうなんて、信じられない。
とりわけマスコミに対して、拳銃で自殺するという壮絶な示威行為
それは脅しと受け取れる行為だが、
その実行者を礼賛するような人がNHKの経営委員にいるなんて、
世の中どうなってしまったのだろうかと思ってしまう。
「言論の自由」なんて言っているようだが、
「己の自由」は「他者の自由」を認めてこそ成り立つもので、
「他者の言論の自由」を圧殺しようとした者を礼賛して
「己の言論の自由」もないだろう。
政治の世界に最も必要なのは、
Jリーグチェアマンのような人でないだろうか。
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