江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

26日 福島の仮設へ

2012-05-28 01:32:24 | 日記
浪江町の仮設に住んでいる人々が気になって仕様がなかった。
昨年回って、笑いがとても大切だと感じていた。
そこで自分たちが気に入っている芸人に声を掛けて、2箇所を回ってきた。

ひびきわたる(キセル漫談、司会) 三木ヒロシ(サルの物まね漫談)
コント・フリーパー ドリームプリン(マジック) そして私たち



写真はコントフリーパー

ともかく芸達者ばかりだから、会場は大爆笑に包まれた。
こんなに笑ったのは、本当に久し振りだった
そんな声が、あちらこちらから聞こえた。
狙い通りといったところだが

昨年に比べると、随分気が楽になったのかなと思える雰囲気があった。
1年経って、この生活に慣れてきたのかもしれない。
東京電力からの補償も入るようになった。
ただ逆に、慰問に来る人々が減ったという。

地元に戻るのには、まだ何かといろんなことがあって大変でしょうね
と、言うと
昨年に続いて二度目に行った所の自治会長さんは強い口調で
「いえ、私たちは絶対帰ります」
と言った。
ただ気になったのは、昨年お会いしたとき元気だった方が、
今回は暗い表情をされていたことだ。
家族が離れ々々に生活していると言っていたから、
何か大変な状況になってきているのかなと
勝手に想像してしまうほど気になっている。

ここには今回もお酒の差し入れを持って行ったのだが、
帰りにて土産をもらってしまった。
「俺たち、お金は持っているからさ」
なんともいえない自嘲気味な言葉で、
金では解決できない問題を抱えていると、伝わった。
ところが周りの人によっては、
あの人たちはお金を一杯もらっている
と、ねたみとも取れるような声も聞こえ、
「金」は、また新たな人の心の棘になっているようだ。

こんなに人の生活や心をずたずたにした原発事故、
それでも「電力不足」と脅しをかけたり、
お金欲しさにその言葉に乗ったりする人たちがいる。
「人の心」が見えない人たち。
この仮設にいる人々を前に
何で原発再開と言えるのだろうか。

今日浪江町に一時帰宅すると皆話していた。
するとニュースで、帰宅した男の人が行方不明になったと言う。
涙が出てきた。
生きていて欲しい。
そう切に祈るだけである。
コメント (2)
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