高齢者の数が増加の一途をとるに反して、高齢者クラブの会員数の減少に歯止めが掛からない。何故なのか。その原因を、クラブの役員の一角を担う私も含め、役員を務めている人たちは真剣に考えなければならない時を迎えている。
この現状にしびれを切らしたのか「全国老人クラブ連合会」は、「100万人会員増強運動(1クラブ当たり2名増に該当)」を開始し、全国の下部組織、例えば「東京都老人クラブ連合会」(略して東老連)などにハッパを掛けてきている。トップダウンのこの方針がどの程度の効果を生むものかは不明だが、東老連傘下の「文高連」と密接な関係にある文京区は、全国で初めて、その運動に対し、昨年度から向う5年間にわたって予算を付けたのだった。
各高齢者クラブが会員増の目的でイベントなどを実施する際に、1クラブに対して、年間15,000円を補助しましょうとのこと。この通知を知った各クラブの会長さんたちは、2・3の例外を除いて有難くは思わなかっただろう。何せ高齢者クラブの会長は忙しい。自分のクラブの仕事もあれば、文高連での役割もある。もうこれ以上の任務は無理だと思っている会長は多い。その上、最低4枚の書類作成も面倒だし、15,000円の補助で何が出来るのかとも受け止めただろう。要するに腰が引けていたのだった。
昨年度のある時期、超元気な女性会長にお会いした時、「申請しないなんて勿体ない。予算を活用しなくちゃだめよ」と、我がクラブ会長の小林さんと副会長の私は気合を入れられ、会長宅には。そのクラブが申請した書類の写しまで送られてきたのだ。私はその時の書類を見て、数クラブ合同のイベントも可能と知り、これがヒントになった。
駒込地区6クラブが合同でイベントを開催すれば90000円の補助が付く。落語家を呼ぶことも可能だし、「改正相続税」対策で税理士さんに来てもらっても良いと考えた。最終的には、今年は「古典落語の会」を実施しようと、会長と私は方向を決め、二人三脚でことを進め始めた。区に提出すべき6クラブの申請書は全部私が作成した。今後4年間実施するにしても、パソコンに保存しておいて有効活用すればよいだけだ。
5月15日(金)に6クラブ会長会が開かれ、私も初めて出席した。小林会長が「特別申請」の概略を語り、私が具体的提案をした。落語家を呼び、日程は10月25日(日)と決めてもらった。落語家は2・3腹案があり、これから電話で出演依頼をする予定。日程は出演者の予定があるので確定ではないが、会場は「本駒込地域活動センター」の地下ホールの予定。4月14日にここを利用した経験が活きてくる。果たしてここが確保出来るか否かが大問題だが。
このイベントを上手に活用し「高齢者クラブ」の存在を知ってもらおう。個人の生きがいつくりや健康つくりのお役に立てば良し。災害時の相互扶助のためにもクラブへの参加を訴えたい。それが会員数増に繋がれば更に良し。
今日の一葉:栴檀の花(吉祥寺)