昨日、私は元首相村山富市氏の講演を聞いて来た。今日のブログは、新聞社に入社したばかりの、新米記者が書いた記事、という体裁で書き綴っています。
≪元首相村山富市氏が、昨日の午後『「村山談話」の継承・発展をこそ!』と題して、「全水道会館」で講演をした。第81代の元首相は91歳の元気な姿で登壇し、60分にわたって淀みなく、時にユームアを交えながら語った。会場は立錐の余地ないほどの超満員。報道陣の多さも目を引いた。
今何故村山談話か。安倍首相はまもなく「70年談話」を発表する予定で、全体として「村山談話」を継承するとは語っているが、一字一句継承するとは話しておらず、どの様な内容の談話になるか、各方面が注目をしている。危惧を抱いている向きも多い。そこで、1995年に発表された「村山談話」の意味するところを、主人公たる村山氏に語ってもらおうと、総評退職者の会が主催した。
話は、自民・社会・さきがけ三党の連立政権成立前後から始まり、談話周辺に及んだ。中国や韓国などを訪問した際に「戦争に対するけじめをつけないと、不安や不信が残っていく」と感じ、「内閣として方針を出す必要がある」と考え、そこから「植民地支配と侵略」への「反省とお詫び」が生まれた。「後継の内閣はすべて村山談話を継承すると世界に向かって発信し、約束して来た。その結果としてアジア諸国に安心を与え、談話は定着している」と強調。少なくとも歴史認識の問題で中韓とは良好な関係だったとも述べた。
安倍首相については「第二次安倍内閣になり、選挙に勝ってからは自信を持ち、本音が出だしている」とも。今夏に予定の70年談話を「前半は村山談話を薄めた内容でまとめ、後半に“積極的平和主義”を強調したいのだろう」と危機感を露わにして、安倍首相を批判した。
講演後は、会場からの3つの質問にも答えるなど、元気な姿が印象的だった。≫
今日の一葉:六義園の渡月橋
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