6月に御徒町燕湯に行った帰りのこと、秋葉原まで歩いた時に右のポスタ―を見た。「30日間飲み放題 ¥3000円」とある。1ヶ月間毎日飲むことが出来て3000円。何かの間違いではないかと思った。もしそうであるにしてもきっと裏や落とし穴があると考えた。
数日後にそのお店の前を通るとはポスターは以前のまま。思い切って「富士鷹」に電話して、「料理などは何も注文しないで、例えば毎日生ビール数杯飲んでも3000円ポッキリですか」と聞くと「そういうお客様もいらっしゃいます」とのこと。要するに、私が尋ねたことはOKということだった。少しその気になって、ランチ方々実踏・偵察に行った。美味しい定食で、接客態度もしっかりしていたので、再度内容を確かめて3000円のパスポートを6月28日に購入した。
帯広から帰京し数日後にチャンコ鍋店「富士鷹」に行った。この間に、九重部屋の料理長を務めた元力士が味の監修・指導をしていることをネットで知った。
17時丁度の入店で、何も注文しないでも良いのだが、気が咎め、ツマミ3点セット900円を注文し、プレミアムモルツ2杯、吟醸生1合を飲んだ。その日はそれだけで帰って来たが、900円を支払い、2600円ほどの飲食。怖いお兄さんなどには出会わず、優し気の若いお兄さんと親しく口をきいたりした。飲み放題の内容が「角ハイボール」など豊富であることも分かった。(写真:普段、飲み放題はこの場所で)
数日後の2度目も同じツマミで生ビール2杯に加え、吟醸酒2合は増えていた。完全に安心できるお店なので、友人知人にこのお店の事を話し始めた。
7月21日(土)の昨日は第40回荒川の花火。山仲間の菅原さんと熊倉さんを誘い、花火の前に「富士鷹」に寄ることにした。会員でない客は1人1000円で飲み放題。二人ともこのシステムに興味を抱いていた。この日は土曜日だったので、1階席に案内された。矢張りツマミ2セットに生ビール3~4杯。日本酒党の私は生ビール+吟醸酒2合。ツマミの味も良かった。ただ席料500円が私には不満だったが、3人ともほろ酔い気分で足立の花火へ。その話は次回に回して。(写真:昨夜は1階の個室席で)
実はこの様な商法が流行り出しているらしい。「サブスクリプション」と呼ばれるモデルだ。7月11日の朝日新聞には「おいしい定額制飲食店続々」と題する記事が載った。コーヒーは月3000円で飲み放題、ステーキが月7万円で食べ放題。東京秋葉原の個室居酒屋「柚柚」(ゆゆ)を訪れた会社員は「30日間飲み放題」と書かれたカードを示したとか。私が持っているカード(右の写真)と同じ文章だ。
このような商法で店はやっていけるかと心配になるが、店側の狙いは顧客囲い込みにあるようだ。お得感を感じる客はその店に何度も足を運び、飲み物にかける費用を食べ物に回す様になるという。
3回ほどの来店で親しくなった、若いお兄さんは「チャンコ1800円のところ900円の半値で提供させて頂きます」と語り、私達3人は30日にチャンコを食しに行くことを決めた。安さに釣られ囲い込まれつつあるのは私かも知れない。