マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

丹沢縦走を終えて(その1)

2015年05月25日 | 山旅

 5月23日(土)~24日(日)、丹沢を縦走してきた。参加者は、元向丘高校同僚はそれぞれに理由がありで、不参加。甥の秀治君とその友人の I さんと私の3名は、40歳代の若者(?)2名と70歳代のおじさん一人という、初めての、珍しいメンバー構成だった。若者の参加は機動性を増す。板橋区に住む I さんが巣鴨まで迎えに来てくれ、彼の車に乗り、30分で大田区六郷へ。そこに住む甥の駐車場で車を入れ替え、後は甥の車で渋沢へ。駅近辺の有料駐車場に車を留めた。

 初日は大倉尾根を登り、塔ノ岳を経て丹沢山に至り、みやま山荘泊。
 2日目は丹沢山から蛭ヶ岳・檜洞丸(ひのきぼらまる)を経由して西丹沢自然教室へ下山。
 初日の大倉尾根がこんなに長く感じたことはなかった。
 2日目の蛭ヶ岳→檜洞丸の稜線は危険個所も多く、ハードで、最近の山登りでは一番疲れた。ばてばてになっての帰還だった。









 23日(土)は大倉バス停を9時25分発の、塔ノ岳13時20分着。大倉尾根は10年ほど前の山行も含めて7~8回は登っているが、こんなに長く感じたのは初めてだった。以前と比較して登山路は木道や木階段へと整備が進み、より短時間で到着しても不思議ではないのだが、コースタイムより30分も遅れてしまった。特に「花立山荘」への登りをキツク感じた。(写真:以前に増して木道整備が進む大倉尾根)














 塔ノ岳から先は新緑の中を行く。緑のトンネルでの森林浴に、時折、山つつじの紫色が入り込む。富士山も頭の部分が見え隠れしているうちに、本日の山小屋「みやま山荘」到着。日本山岳連盟推奨の山小屋で、2月に宿泊した秀治君からは食事が美味いとの情報が入っていて、それをも参考にして決めた宿だった。







 20名しか入れない食堂での夕食は、特にご飯が美味しかった。食後、談話室で数名の百名山指向の方々と話し込んだ。今回の山行で7座を目指すという猛者は女性の単独行。私は聞き役に回り、経験談をあまり語らなかった。秀治君は「明日が雨ならば、檜洞丸へは中止して、ここから帰りましょう」と語った。それを聞いて私は「え!」と思ったが口には出さなかった。天気予報は雨。90%、翌日は”勇気ある撤退”かと思って寝床に向かった。
 丹沢の中でも丹沢山(1567m)が日本百名山の一つなので、地の利もありで、この山小屋は人気が高い。まして5月の新緑の土曜宿泊は超満員で、定員30名くらいのところへ50名以上の宿泊客の為、1枚の布団に2名の寝床となっていた。私達は2枚の布団に3名。

 翌日は予想に反して雨は無かった。富士山はその全貌を晒してくれた。それも40Kmの至近距離に。撮影後はいよいよ主脈稜線から主稜線への縦走開始だ。昨夜の秀治君の言葉の重みを知るのはそれから2時間後だった。(写真:棚沢ノ頭から見る富士山)