どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ハリウッド1969 シャロン・テイトの亡霊」

2020年06月11日 | 映画
昨年シャロン・テイト 殺害事件を題材にした映画が続いて公開されてタランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を見て何かしっくりこない長いし金かかってるけど事実を娯楽作として改変しちゃってる妙な不謹慎感も同時に感じちゃったりもした。その後に見た「ハリウッド1969 シャロン・テイトの亡霊」という映画ですが一種のファンタジーホラー映画として作られています。個人的にはこちらの方がまだ誠実に題材に向き合って作られてる気がして好感が持てました。尺も半分ぐらいで低予算であろう映画ですが構成とかが良くて最後は何とも切ない哀しみと共に少しだけ救われるような部分も感じられました。
後に人形アニメの「リブ・フリーキー!ダイ・フリーキー!」という映画も見ましたが、こちらは最低過ぎてダメでした。
久しぶりに「ハリウッド1969 シャロン・テイトの亡霊」を見直してみると突っ込み所というか引っかかる部分はあるものの夢だったりと構成で上手く流れを作っていて悪夢を見ているような感覚で恐ろしくも悲劇的な事件を描いていると思えました。音楽や音響効果が良くて惹きつけられました。
ヒラリー・ダフという名前だけは聞いた事あった歌手だと認識していた人が主演しています。役としてはタランティーノの映画の方の女優の方が良かったけど今作の女優さんも誠実さが伝わり頑張っていたと感じられました。
ちゃんと感情移入も出来ました。
こちらも事実を改変しちゃってる結末に向かいますが夢や妄想を上手く組み合わせて亡霊目線としての現実を知り最終的には事実を元にした結末となっているのが悲しいけれど良かった所でした。


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